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撮影に使用しているライトの紹介と、水中ライトについての考察です。

水中ライトの効果
 

ご存知のとおり、水中では太陽光のうち赤色の成分がほとんど届かなくなります。このためライト無しで撮影すると、青みがかった映像になります。左の写真はライトなしのものですが、RGBのヒストグラムを見てみると赤色の成分が左側(0に近い側)に極端に寄っていて、ほとんど成分が含まれていないことがわかります。ハリセンボンの体は本来は茶色なのですが、ライト無しの場合にはハリセンボンの体の部分には赤色成分が入っていないため、ほとんど緑色になっています。この場合、たとえレベル補正をしても茶色になりません。ライトをあてればハリセンボンの体を茶色として撮影できます。

ライトなし
ライトあり

※水深15m付近での撮影

フィルタ
 

水中で不足する赤色を増幅させるため、フィルタをつけるという方法があります。以前に使用したことがありますが、現在では使用していません。デジタルカメラでもフィルタが必要なケースは減ってきたと思いますが、デジタルビデオでも、色の調整は編集時に細かく出来るため、フィルタをつけて一律に赤色をつける必要性は低いと考えています。必要な補正量は、条件(深度等)によっても異なるので、フィルタですべてをコントロールするのは難しいのではないでしょうか?その点、パソコンで編集すれば、かなり細やかに調整することができます。

水中ライトは必要なのか?
 

水中では光の減衰はとても大きいため、21Wのランプでも効果があるのはせいぜい1mぐらいの距離までです。ワイドでは一番近いところの魚に光が当たるかどうかぐらいの差しかなく、これまでも何回かON/OFFで比較してみましたが、ほとんど差は感じられませんでした。また5mよりも浅い領域では、太陽光に比べてとても弱くこれまた効果は感じられません。

このためワイド中心の撮影の場合、あまり必要性はないのかもしれません。実際のところ、ダイビングサービスでビデオを撮影して販売しているところをいくつかみかけましたが、ほとんどの場合でライトは使用していませんでした。考えてみると、そもそも色を忠実に再現する必要性が低いのかもしれません。海の色がきれいな青色になっていれば、その方ができあがったビデオはきれいに見えますからね。

マクロの撮影の場合には、水中ライトは必要だと思います。チョウチョウウオぐらいのサイズでも水中ライトがあった方が、きれいな体色が再現できるのではないでしょうか?

私の撮影はワイド中心ですが、すこしでも本来の魚の色に近い色で撮影したいというのと、場合によっては、とても暗い場所で撮影することがあるかもしれないという理由から水中ライトを使用するようにしています。

UK LIGHT CANNON 100 HID
 

最初に購入したライトです。ワイドに使う場合には、デフューザをつける必要があります。当時としてはとても明るく、さらに太陽光に近い色温度というのが特徴でした。しかしながら、当時は充電式のバッテリが用意されていなく、乾電池のみだったために電池の交換時期などにはかなりの気を使いました。この手のライトは、徐々に暗くなるのではなく、電池が減ると突然消えてしまうため電池の減り具合がわかりにくいのです。接触が弱いのか、たまに点灯しないことがありました。量販店のプライベートブランド電池では全く点かなかったりもしました。もっとも困ったのは、蓋がとても取りにくかったことです。電池交換のために蓋を開けようとしても、固くてなかなかまわらず、かなり苦労しました。最後には、かなり力を入れて回していたためか、いつの間にか蓋にヒビがはいっていたため、水没してしまいました。
(現在販売されているモデルでは充電式のバッテリが用意されているようです)

BrightStar HID 21W
 

次に購入したのがこのライトで、現在も使用しています。CANNONの10Wと比較して、こちらは21Wもあります。メモリ効果がほとんど無いタイプのバッテリなので、ダイビングでは毎日充電しています。このため電池切れでつかなくなったことはありません。私が購入したのは、ワイド用のバージョンでデフューザは不要です。そのかわり中心付近の明るさについては他の水中ライトよりも暗く感じられます。CANNONよりも本体が太いため、蓋が空けやすいのも助かっています。一度、内部のヒューズが飛びました。なかなか手に入らない形式なので、予備は持っていたほうがいいと思います。

私が購入したときにはグリップ用のアダプタしか付属していなく、アーム取り付け用のアダプタが用意されていませんでした。幸いCANNONのアダプタをすこし削ればこのライトに使用できることがわかり、削って流用しています。現在はアダプタも用意され、いろいろな点で改良されて販売されています。

21Wもあるとかなり明るく、陸上でライトをONにするとここまで明るければ無敵という気がするのですが、水中で使うとさっきまでの勢いはどこえやら、魚の群れとかだとほとんど効果を実感できなかったりします。