Maratua

2010年の年末~2011年の年始にかけて行ったマラトゥアの旅行記です。かつてのシパタンを彷彿とさせる大物ポイントという噂をきいて行ってみる事にしました、今回はバリバリダイビング系です。

情報
利用したダイビングセンターの情報 : EXTRA DIVERS NABUCCO 利用したホテルの情報 : ナブコアイランドリゾート (NABUCCO ISLAND RESORT) マラトゥアの情報

旅行前

2009年の年末にパラオを旅行した際に、パラオ・パシフィック・リゾートで、以前から何度かお会いしているKさん夫妻と再び偶然再会しました。そのときにKさん夫妻の知り合いが最近はマラトゥアによく行っているという話を聞きました。どうやらそこは大物ポイントのようです。特にバラクーダーの巨大な群れが見られるとのことでした。その後、いろいろとマラトゥアについて調べてみると、以前シパタンで働いていた人が、シパタンのかつての海を求めてたどりついたのが、そのマラトゥアというところのようです。2000年に行ったシパタンに再び会えるのかも?と思いマラトゥアに行ってみる事にしました。

リゾートは、マラトゥア・パラダイス・リゾートとナブコ・アイランド・リゾートで迷ったのですが、どうやらBig Fish Countryというポイントが一番の大物ポイントらしかったので、そこに近いリゾートの方が高い確率で潜るだろうということでナブコ・アイランド・リゾートを利用することにしました。

利用した旅行会社はユー・ツアー・サービスです。申し込んだ当初は、まだ羽田が国際化されておらず成田発しかなかったのですが、その後に羽田が国際化された際に、羽田発について問い合わせたところ、シンガポールでの乗り継ぎが無理という説明だったため、そのままシンガポール航空の成田発で予約していました。ところがその後ジスコが羽田発のツアーを発表していることを知り、再確認したところ、なんと羽田でも乗り継ぎ可能という返事。ここで羽田発に変更してもらったところすでにキャンセル待ち状態となっていました。羽田発は人気があるんですね。シンガポール行きといえば、JALやANAも出しているのですが、それでも満席になるというのも凄いです。その後しばらくして席が確保できたという連絡があり、羽田発で行くことができました。羽田発だと有給休暇を前後で二日節約できるので大きいです。またシンガポールでの宿泊が不要となるので、少し価格が安くなります。

1日目

羽田発は、前回のパラオに続いて二度目です。東京羽田 00:30発のシンガポール航空 SQ633 でシンガポールに向かいます。出発してしばらくして軽食がでました。サンドイッチひとつでしたが、なかなか美味しいです。私たちが利用した飛行機は機体の半分近くまでファーストクラスとビジネスクラスの席になっていて、エコノミー席がより窮屈に感じられました。各シートに用意されている液晶画面がとても大きく、これで映画を見たら良さそうだとは思いましたが、ここはとにかく睡眠です。離陸後に夜食と到着前に朝食がでました。


出発してしばらくして提供される夜食

到着前の朝食

シンガポール到着は6:55で、入国せずにそのままインドネシアのバリクパパン行きの飛行機に乗り換えます。シンガポールのチャンギ空港には免税店が揃っているのですが、乗り換え時間が1時間しかなかったため、どこもよらずに次の飛行機のゲートに移動しました。チャンギ空港には、ところどころに無料で利用できる足マッサージ器が置いてあります。エコノミーで疲れた足をほぐすことができていいですね。バリクパパンまではシルクエアー MI134(シンガポール航空共同運航便)です。7:55発の10:20着でした。この区間は飛行機の座席が広めで、空席もちらほらとあったため、かなり楽でした。


チャンギ空港の足マッサージ(無料です)

シンガポール→バリクパパン間の食事

インドネシアのバリクパパンで入国手続きをします。まずカウンターでビザを購入($25)して、入国審査に並びます。なぜか入国手続き後にはポーターが名前の書いた紙を持って私たちを待っていました。しかも次に乗る国内線の航空券まで持っています。本来なら税関通過後に現地旅行会社のスタッフが待っているはずなのですが??

国際空港としては小さな感じの空港ですが、預け荷物を受け取って税関を通って外にでるとなかなかにぎやかです。外にでてみると確かにスタッフが待っていました。出発ロビーに移動してベラウ行きの国内線の搭乗手続きを行います。結局、このポータは国内線の搭乗手続きまでいろいろと手伝ってくれていました。ポータのチップ代はどうやら現地スタッフが払ってくれているようでした。国内線の預け荷物が20kgまでということだったので、きっちり20kgになるように荷物の重量を調整してきたのですが、24kgぐらいで預けている人も追加料金は払っているわけではなさそうでした。後で聞いた話によると25kgまでOKだったようです。
※シンガポール航空の預け荷物の重量制限も20kgまでなので、あまりオーバーしないにこしたことはないと思います。

旅行会社からもらった案内書には、ここで空港税(30000ルピア)を払うことになっていたのでインドネシアの通貨ルピアに両替したのですが、実際には40000ルピアで現地スタッフが支払ってくれていました。国内線の保安検査場では、とくに水の持込みはチェックしていませんでした。ペットボトルの水の持込みもOKです。


ベラウまでの国内線

バリクパパン→ベラウ間の軽食

バリクパパンを少し遅れて出発しましたが、その後は順調にベラウに到着です。ここではホテルのスタッフが出迎えてくれます。車に乗って船着場まで移動します。20分ほどで船着場に到着です。港から乗船するのかな?と思っていたところ単なる岸壁沿いに船が止まっているだけで他には何もありません。これから3時間も乗るというのに...どうやら船にもトイレが無いようなので乗船前に近くでトイレを利用できるところに連れて行ってもらうことにしました。 


このボートで3時間かかります

最初のうちは川を下ります

ベラウからマラトゥアまではスピードボートで3時間ほどかかります。最初の一時間半ぐらいは、川を下るので波も無く船のゆれはありませんでした。外洋に出てから、少し揺れだしましたが、波もほとんどなく大きな揺れになることはありませんでした。

出発して本当に3時間ぐらいかかってマラトゥアのナブコ・アイランド・リゾートに到着しました。日本を出発して、17時間ほどかかって、やっと到着です。さすがに疲れますね。ナブコ・アイランド・リゾートはマラトゥア島にあるのではなくて、入り江に浮かぶ小さな島にあります。島全体が一つのリゾートになっています。モルジブのような一島一リゾートという感じですね。


リゾートがある島です。すでに夕方になっています

リゾートに到着です

チェックインをして部屋でシャワーをまず浴びることにしました。ところがお湯がでてきません。ひょっとして表示が逆なのかも?と思って水にしてみると、よけいに冷たくなるだけでした。なにかスイッチを押し忘れているのでしょうか?これからスタッフを呼んで見てもらおうとすると時間がかかるので、我慢してほとんど水のシャワーを浴びることにしました。食事前にスタッフに聞いてみると、お湯は100%太陽によるもので、今日は天気が悪かったから、明日なら大丈夫だと思うという説明でした。本当でしょうか?

荷物を展開したころには夕食の時間になったのでレストランに行きました。7時ぐらいが夕食の時間で、準備ができるとレストランの鐘が鳴ります。アジアのダイビング系のリゾートというとバイキング方式を思い浮かべますが、ここはコース料理になっていて、まずは一品でてきて、その後スープ、メイン料理と続き、最後にデザートが出るようになっていました。どことなくヨーロッパ風なのは、オーナがドイツ人だからなのでしょうか?味はアジア風でなかなか美味しかったです。


前菜相当?

スープ

メインと続きます

最後にデザート

長旅で疲れていたので、夕食後はカメラのセッティングをしてすぐに寝ることにしました。

2日目

なんとも穏やかな天気です

朝食は7:00からです。レストランにはちょっと休憩できる場所があって、そこからマラトゥア島の入り江を見渡せるのですが、この日は全くといっていいほど風がなく、まるで湖面のようになっていました。雲もそんなになく、快晴とはいかないまでも、いい感じで晴れそうです。

朝食はまずフルーツが運ばれてきて、そのあとでパンのバスケットがくるという段取りになっていました。コーヒーもしくは紅茶もでます。足りなそうな場合に卵料理などの一品をオーダーできるシステムになっているという説明でしたが、実際にはオーダーするのが当然のようになっていました。もちろんオーダー分も朝食料金には含まれています。ちなみにジュースは、どうやらパパイヤジュースのようです。最終日までずっとこのジュースでした。


フルーツとジュースが最初にでます

次にパンがきます

目玉焼き+ベーコンをオーダーしてみました

別のオーダーのスクランブルエッグ。
トマト、ベーコンやチーズなど
トッピングを選べます。

ダイビングは、8:30に出発できるように桟橋にあるダイビングセンターに来てくれという話だったので、初日で準備もあったので8:00頃に向かいました。ウェイトだけレンタルしてボートに乗り込みます。ウェイトは返すときに数をチェックされるので、他人のものとごっちゃにならないように、ちゃんと管理しておく必要があります。

ダイビングセンターには、各部屋ごとに用意されたカゴがあって、そこに器材を保管しておけるようになっています。BCについても部屋ごとにかける場所が用意されていました。ウェットも中に干しておくことが出来ます。BCについてはスタッフが運んでセッティングしておいてくれますが、カゴの中身などは自分で運ぶ必要があります。


各部屋ごとにカゴが用意されています

BCも部屋ごとに干す場所が用意されています

この日の一本目はCoral Table Danceでした。ドロップオフ沿いを進みます。途中までアゲインストで泳いだので、疲れました。最後の方でカンムリブダイの20匹ぐらいの群れを見かけました。
二本目はBig Fish Corner。バラクーダーがいる大物ポイントです。ここのポイントはパスの入り口になっていて、その入り口あたりに着底して、バラクーダーの群れを見るというダイビングコースになっています。このためカレントフックは必携となっています。まずはエントリーしてパスの入り口まで流します。かなりの流れが入っていました。25m付近で着底して魚を待ちましたが、いたのはナポレオンぐらいでした。パスを横切ってして反対側までいったところで、再び着底します。ギンガメアジの群れにイソマグロロウニンアジがアタックしています。ここからパスの中に少し入ったところでブラックフィンバラクーダーの群れがいました。流れがあったこともあって、あまり近づくことはできませんでした。Big Fish Cornerは20mよりも深いところで着底するのでDECOが出やすいです。このときはガイドも含めて全員が出ていたのではないでしょうか?流れもあるし、近くに浅いところもないので、DECOがでそうになっても、その場所を離れにくいです。

二本潜ったところでリゾートに戻って昼食です。一本目が少し遠いポイントの場合、二本潜ってから戻るスタイルになっているようです。


ダイビングセンターには
おやつとお茶が用意されていました

昼食です。まずサラダです。

次にサンドイッチです

最後にデザートです

ミネラルウォーターは一本2ユーロですが、空になったボトルを渡してReFill(再充填)とお願いすると1.5ユーロになります。エコでいいシステムですね。

チョウチョウコショウダイの幼魚
NIKONOS-V 15mm

昼ごろまではほとんど無風状態だったのですが、いつの間にか風がかなり強くなっていました。なんとなくスコールがくるような雰囲気です。三本目は3時出発で近くのポイントのTurtle Bayでした。ドロップオフ沿いをゆっくりながします。かなりまったりとしたダイビングでした。途中で一本目でもみかけたチョウチョウコショウダイの若魚がいました。若魚を見るのは初めてです。ポイント名どおりに海ガメを良く見かけました。バリカサグでも見たイナズマヤッコをここでも見かけました。パラオでは超レアということになっていましたが、ことマラトゥアではほとんど普通種です。最後の方で、かなり大きなミカズキツバメウオと、ナンヨウツバメウオの4匹の群れを見かけました。

戻ってきたころにはすっかり夕方になっていました。シャワーについては、部屋のエアコンが付かなかったのを治してもらうのと一緒に点検をお願いしておいたところ、夕方からはまぁまぁの温水が浴びられるようになっていました。といっても、シャワーヘッドを高い位置にあるフックにかけると温水がでなくなるなど、いろいろと気をつける必要があります。部屋のあるスイッチを入れないとダメかも?という噂もあったのですが実際のところは不明です。

レストランでは、席が決まっているわけではないのですが、なんとなくみんな同じ席で食べます。私たちは最初は二人用のテーブルで食べていたのですが、この日の夕食からは、隣の部屋のアメリカ人と一緒に食べることになりました。というのもせっかく隣の部屋なんだから、一緒に食べようと誘われたのです。団体できている人達は別として、みんないくつかのグループになって一緒に食事をとっていました。さすが海外の人々は社交的ですね。新しいゲストがくるとお互いに自己紹介をしていました。途中からはスロベニアからきた4人組みとも一緒に食べるようになりました。私たちがいったときは日本人は私たちを含めて3人しかいなかった(途中まではもう一人いた)ので、食事のときは完全に英語モードになっていました。

旅行前
ユメウメイロの群れ
NIKONOS-V 15mm

今日は、1デートリップで遠くのポイント(サンガラキとカカバン)まで行きます。約1時間ほどでサンガラキ島に到着しました。ここはマンタポイントで有名なのですが、どうやらマンタはいないようです。というわけでマクロ探しのダイビングになってしまいました。ヒレグロコショウダイの幼魚がいました。ユメウメイロが川のように群れを作って泳いでいました。時折、ドカンという音が聞こえてきたのが気になりました。ひょっとするとダイナマイト漁をやっているのでしょうか?
#シュノーケリングのツアー客も一緒のボートだったのですが、その人たちはマンタを見たとのことでした。

ダイビング後はカカバン島に移動して、ジェリーフィッシュレイクでシュノーケリングです。ここはクラゲだらけになっている湖で、パラオのジェリーフィッシュレイクと同じですね。たくさんのクラゲがいて、なかなか面白かったです。ダイビングの合間に入れたイベントということもあり、30分ぐらいであわただしくボートに戻りました。ちなみに桟橋から湖までは木道が整備されていて5分程度です。アップダウンがあるのでちょっときついです。
#インドネシアでは、パラオのようなパーミットは必要ありません。


ジェリーフィッシュレイク

クラゲがたくさんいます

二本目はBarracuda Pointでした。25m近くまで潜ってバラクーダの群れを狙いますが、いたのは数匹ぐらいでした。あとはギンガメアジが深いところにいたぐらいです。


昼食の弁当

二本目が終わったところで、やっと昼食です。クラゲの湖に向かうための桟橋に船を着けて昼食を食べました。昼食のメニューはあらかじめ前の日にオーダーしておきます(スタッフがテーブルに注文をとりに回っていました)。私はミーゴレンを注文したのですが、弁当箱の大部分が焼きそばという状態でした。さすがに飽きますね。

しばらく休んだところで三本目です。ポイントは少し移動したところのSponge Bobでした。というわけでまたもやマクロ系のダイビングでした。この日は一本目から三本目まで、すべて60分を越えるダイビングだったので、さすがに疲れました。マラトゥアのダイビングは、Big Fish Country以外は1時間近いダイビングが多かったです。マクロ系のゆっくりとしたダイビングだからなのでしょうか?

ここでもイナズマヤッコを数回みることができました。オーバーハングになっている場所がたくさんあって、その下をチェックしていくと、何度かシマヤッコが見つかりました。こちらはパラオで見かけたときと同じぐらいに警戒心が強く、目があったとたんに隠れてしまいます。

この日は大晦日ということでなのか夕食はBBQでした。私たちはスープも含めて最初にすべて皿に盛ってきましたが、スロベニアからきた人達は最初はスープだけを持ってきていました。バイキングでも、コースっぽく取ってくるのはさすがヨーロッパの人達!と思ってしまいました。


肉やえびを焼いてくれます

このときはバイキング方式でした

こんな感じで盛ってみました。
寿司はさすがに今一歩

最後にデザートです

夕食後にはバーでパーティだったようなのですが、明日もダイビングがあるので、パーティには参加せずに寝ることにしました。

4日目

今日も天気は穏やかのようです。

昨晩は年越しのPartyがあったということもあって、出発は30分遅い時間でした。朝食はいつもどおりの時間からやっているとのことだったので、いつもどおり7時頃に行くと、同じ船に乗っていたダイバーは同じ時間から朝食をとっていました。みんなPartyには参加しなかったようです。Partyに参加しなかったから、この時間に朝食を食べているんだよ~と言っていました。確かに!

一本目はLeo Wallでした。今回もマクロ系のポイントでしたが、途中でレオパードシャークが寝ていました。海ガメもたくさんみかけます。二回ほどイナズマヤッコを見かけました。アデヤッコの方よりも頻繁に見るような気がしてしまいます。それでも、すぐに隠れてしまうのですが。

イナズマヤッコ
NIKONOS-V 15mm
レオパードシャーク(トラフザメ)
NIKONOS-V 15mm

木の葉のようなナンヨウツバメウオの幼魚
Powershot G10

近場のポイントだったこともあり、一本終了後にリゾートにもどって、次は1時間半後に出発です。少し時間があったので、リゾートの船着場付近でシュノーケリングをしてみました。リゾートの周りはかなり浅く、日光でかなり暖かくなっています。船がとおるところは深くなっていて、このときは流れが入っているせいか、割と冷たくなっていました。透明度はあまりよくありません。ここで桟橋を歩いていて気になっていた木の葉のように擬態しているナンヨウツバメウオの幼魚の写真を撮影しました。遠くから見ると、本当に木の葉そっくりです。桟橋のまわりにはヘコアユホソスジマンジュウイシモチなどがいました。レストランの下の方まで泳いでいくと、ミナミクロサギが大量に逃げ回っていました。これまでに何度か数匹をみかけたことはありますが、こんなにたくさんいるのは初めてみました。

二本目はBig Fish Cornerです。エントリーしてドロップオフ沿いを進んで着底します。今回は流れがほとんどないようです。そのためか透明度はあまりよくありません。さらに先に進んだところで、沖のほうに黒い大きな群れが見えてきました。ブラックフィンバラクーダの巨大な群れです。ここまで大きい群れは久しぶりにみました。流れがほとんどないということで、群れに近づいてみることができました。この群れを見たくて、このマラトゥアまできたわけですが、それだけの価値はあったかな?と思えるぐらいに大きい群れでした。

バラクーダの群れ
NIKONOS-V 15mm
バラクーダの群れ
NIKONOS-V 15mm
バラクーダの群れ
NIKONOS-V 15mm

二本終了したところでリゾートにもどって昼食です。朝が遅かった中で3本やろうとするとなかなか忙しいです。


この日の昼食はスープ+サンドイッチでした

デザートはパンケーキでした
ツムブリの群れ
NIKONOS-V 15mm

三本目はSmall Fish Cornerでした。小物だけではなくて大物も見られるポイントだそうです。しばらく泳いだところで、深いところにバラクーダのちいさな群れがいました。普通なら3本目でそこまで深くはいかないと思うのですが、ガイドがどんどん深度を落としていきます。どうやらピックハンドルバラクーダのようです。ギンガメアジの群れも少しまざっています。40mぐらいまで潜ったため、すでにNDLは約6分です。ダイブコンピュータをチェックしながらの撮影でした。途中でツムブリの群れをみかけました。シパタン同様にカンムリブダイも良く見かけますが、警戒心が強くすぐに逃げていってしまいます。


この日の夕食。最初の一品。おいしいです

次の一品

スープ。まさにコース料理ですね。

メインです
5日目

今日もいい天気です。朝からとても暑くてウェットを着るのも一苦労です。一本目は遠くのポイントのEast Wallでした。一本目が遠くのポイントの場合、2本潜ってからリゾートに戻るスタイルになります。ポイント名からも想像できるとおり、ドロップオフの壁に沿ってのダイビングでした。マラトゥアのダイビングでは、この壁沿いを潜るパターンが多いような気がします。なんとなく同じようなポイントを潜っているような...全体としてそういう地形ということなのでしょうか?

途中、かなり深いところ(40m付近)にトラフザメがいました。DECOまで数分になったところで浅いところに戻ります。最後のほうで巨大なマダラエイがいました。ガイドに撮影しになぜ行かないの?と聞かれましたが、どうみても30m以上の深さはありそうです。ここでいったらDECOだよな?と思ってやめておきました。ガイドが「自分が撮影しにいってあげようか?その代わりダイコンを持っていてね」と言ってきましたが、遠慮しておきました。サービス満点なのは嬉しいですが、そこまでしなくてもいいです。今回のダイビングはすべて現地ガイドでしたが、とてもサービスが良かったです。後で聞いたところによると、この年末年始だけの契約だったようですが。
#ちなみにダイビング中に会話できるわけではないので、上記はすべて身振り手振りです。

水面休息をとったあとに二本目はLeo Wallでした。やはりドロップオフの壁沿いを進みます。今回のマラトゥアには私たちのほかには一人しか日本人はいなく、あとは海外のダイバーばかりでした。それだからなのか、それぞれがマイペースでダイビングをしています。特に一眼レフを持ったダイバーは、進むのが遅いこともあって常に別行動になっていました。特にガイドも気にしていなかったようですが、まぁ壁沿いを進むしかないので、上がる場所が特定できるから、フリーでも問題ないのでしょう。

二本終わったところでリゾートに戻って昼食です。3本目はBig Fish Countryの予定だったのですが、潮の関係で、いつもより早い2時集合となりました。このため昼食はかなりあわただしいものになりました。Big Fish Countryは潜れるタイミングが潮によって決まるようで、一日一回のある時間だけに限定されるようです(ある時間は潮によって決まる)。


この日の昼食はサラダ+サンドイッチでした

デザートはフルーツでした

島内は木道が整備されています

ちょうど潮どまりのころを狙っているようで、今回も流れはほとんどありません。最初に着底した場所の前をグレーリーフシャークが通過していきます。するとツムブリの群れがグレーリーフシャークに近づいて体をこすっていました。バラクーダーの巨大な群れは昨日と同じでした。ピックハンドルバラクーダの小さな群れもいました。ここでこんなにゆっくり見られるのであれば、昨日はあそこまで深く追う必要はなかったかも?

ピックハンドルバラクーダ
NIKONOS-V 15mm

他のボートが先にエントリーしていましたが、今回のツアーで他のダイビングセンターのボートを見たのは初めてかもしれません。とにかくポイントが空いていますね。

3本目が早めのエントリーだったこともありリゾートに戻った後も少し時間があったので、シュノーケリングをまたやることにしました。ガイドが桟橋近くのオニダルマオコゼを教えてくれました。サービスいいですね。ボートが通る水路を流してみると、ナンヨウツバメウオ、ニセクロホシダイモンツキアカヒメジやギンガメアジなどがたくさんいました。ときおりアオマダラエイを何度か見かけましたが、シュノーケラーが珍しいのかすごい勢いで逃げていきました。透明度はよくありませんが、シュノーケリングもなかなか楽しめます。

ナブコ・アイランド・リゾートは、モルジブのような一島一リゾートで、島そのものもの歩いて10分で一周できるような大きさなので、とてものんびりできるのがいいですね。部屋にはテレビもないので、いい意味で情報とも隔離されます。しかし、そこは欧米系のリゾートだからなのか、スタッフが常駐しているオフィス兼ミニショップでは無線LANを使うことが出来ます(セキュリティーコードはスタッフが教えてくれます)。アクセス速度はとても遅いですがメールなどならチェックできます。


パソコンを持参すれば、
ここで無線LANが利用できます

机の上にネコが寝ていました

部屋はコテージになっていて、それぞれ海に面するところに建てられています(一部、海に面していない部屋もあります)。満潮になると、コテージの下まで潮がくるので、そのまま階段をおりて泳ぐことが出来ます。ちょっとした水上コテージ風ですね。自然が多いということもあって、やはり蚊はいました。蚊取り線香は用意されていますが、においが気になる場合には電池式などを携帯したほうがいいかもしれません。

コテージは2部屋で一棟になっていますが、音はほとんど筒抜けに近いです。運良く、隣のゲストも静かな人だったので助かりました。


部屋は水上コテージ風です

部屋はこんな感じ
6日目
マダラトビエイ
NIKONOS-V 15mm

早朝に数分だけスコールがありましたが、その後は天気も回復し、今日も晴れとなりました。一本目はSmall Fish Countryでした。エントリーしてしばらく進んだところでマダラトビエイが見られました。最後の方で、カンムリブダイの群れが深いところを通過していきました。

二本目はスキップして、リゾートでシュノーケリングをすることにしました。これまで桟橋付近でしかシュノーケリングをしていなかったので、試しに部屋の前のビーチからエントリーしてみました。ところが干潮だったこともあって、いけどもいけどもくるぶしぐらいの深さしかありません。結局、かなり沖まで歩くはめになりました。干潮のときは桟橋付近を潜るに限るようです。途中で4種類のテンジクダイ科の魚がすんでいる岩場がありました。あいかわらずモンツキアカヒメジが大量に逃げ回っています。桟橋の下にはミナミクロサギが大量に群れていました。ホソスジマンジュウイシモチもたくさんいます。かなり大きい個体ばかりで気持ち悪いぐらいでした。


干潮でかなり引いています

ホソスジマンジュウイシモチの群れ
PowerShot G10

昼食はスープからでした

この日はサンドイッチではありませんでした

いよいよ今回の旅行のラストダイブです。三本目はもちろんBig Fish Countryです。この日は少し流れがあったせいか、バラクーダの群れは別の場所の、少し流れがおさまっているところにいました。ピックハンドルバラクーダもいます。このバラクーダの群れの大きさは、確かにかつてのシパタンを彷彿とさせますね。イソマグロやマダラトビエイなども通過していきました。最後の方で、イトヒキアジが3匹見られました。きれいな糸を引いています。ラストを飾る見所の多いダイビングでした。明日には私たちを含めて10名以上のゲストがチェックアウトするらしく、現地のダイビングガイドも今日でここで働くのはラストなんだと言っていました。

バラクーダの群れ
NIKONOS-V 15mm
バラクーダの群れ
NIKONOS-V 15mm
イトヒキアジ
NIKONOS-V 15mm

ダイビング終了後は急いで器材を洗って干します。少し時間があったのでシュノーケリングをしてから、残りの器材も洗って干しました。


レストランと夕日

夕日がきれいでした

明日にかなりのゲストが帰るためなのか、この日の夕食はBBQでした。欧米のゲストは休暇が長いこともあってか、このマラトゥアで帰国ではなくて、まだ次に行くところがあるというのが凄いですね。


肉を焼いてくれています

BBQのときはバイキング方式です

食後に滞在期間中の清算をしました。値段はユーロ建てなので、ドルよりはユーロを持っていったほうが清算はしやすいです。カードについては、100万ルピア相当以上でないと使えないとのことでした(このときで日本円で1万円ぐらい)。

7日目~8日目(最終日)

帰りのボートはトイレ付きでした

朝7時に荷物を部屋の前に出して朝食です。8時過ぎぐらいに帰りのボートがリゾートを出発しました。ゲストが多いせいか、帰りのボートはトイレ付でした。ぴったり3時間ほどかかって、ベラウに到着です。ここから20分ほど車に乗って空港に行き、国内線でバリクパパンに移動しました。13:50発→14:45にバリクパパンに到着したら、出国手続きをします。ここで空港税として10万ルピアを支払います。バリクパパンは国際空港といっても店などはわずかしか無いです。それにしても遠いというか、ここまで戻るだけでもかなり疲れますね。

バリクパパン17:00発→19:15でシンガポールに到着です。帰りは乗り換え時間が2時間ほどあったので、免税店で少し買い物をしました。シンガポールのチャンギ空港は店がたくさんあるので買い物をするには最適ですね。無線LANも無料で使用できます(インフォメーションセンターでセキュリティコードをもらう必要があります)。シンガポールを21:50に出発し、羽田には翌日の05:15に到着しました。

昔のシパタンがマラトゥアにはある、というわけには残念ながらいきませんでしたが、少なくともバラクーダの群れは見ごたえがありました。シパタンと同じボルネオ島周辺ということもあってか、見られる魚は似ています。海ガメもたくさんいました。リゾートも、シャワーの温度はぬるかったりしますが、辺ぴなところにあるにしては、食事も美味しく部屋も水上コテージ風だったりと、かなりがんばっていると思います。おかげで、なかなか充実した休暇を過ごすことができました。

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