2018年秋版の水中写真のためのデジタルカメラの情報です。

キャノン

オリンパスとともに純正ハウジングをずっと用意してきてくれているキャノンですが、ハウジングが用意されているモデルが少なくなってきていて、今後が気になるところです。

PowerShot G7 X MarkⅡ

1.0
24mm
f1.8
60p
WiFi

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~100mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2016年4月発売

前モデルのG7Xと光学系は同じようですが、画像処理エンジンがDigic7に更新されています。レンズはとても明るくF1.8スタートで4.2倍ズームのワイド端でもF2.8をキープしています。
1.0型の大きな撮像素子が使用されています。Canonからは他にも1.0型のセンサーを使ったG3X,G9Xなどがリリースされていますが、純正ハウジングが用意されるのは、このG7Xシリーズのみです。
動画もフルHDの60fpsで撮影できます。RAW撮影にも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 40cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) H.264
質量:319g

PowerShot G1 X MarkⅢ

APS-C
24mm
60p
WiFi

APS-C型CMOS
2420万画素
24mm~72mm
F2.8(W)~F5.6(T)

2017年11月発売

いわゆる一眼で使用されているのと同じAPS-Cサイズのセンサーを使ったコンパクトデジタルカメラです。
前モデルは1.5型のセンサーだったのですが、そこからセンサーサイズは大きくなりつつも本体サイズは100g以上軽くなっています。
ただしレンズは5倍→3倍に下がったりと、センサーサイズが大きくなった影響があります。
AFは像面位相差(デュアルピクセルAF)で、ここも前モデルから進化しています。
一眼と同じセンサーサイズでありながら、純正ハウジングが用意されるという貴重なモデルになっています。マクロ撮影には厳しいかもしれませんが、高画質で撮影したいという場合には最適かもしれません。

最短撮影距離:10cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) H.264
質量:399g

キャノンのハウジングは、単体では中性浮力にならないため、ウェイトをつけることが推奨されています。機種によって必要なウェイトの枚数がことなりますが、ウォータープルーフケースウェイト WW-DC1には四枚のウェイトが入っているので、とりあえずこれを購入すれば、どのケースにも対応できます。詳細な対応表はキャノンウェイト対応表を参照してください。シュノーケリングでは、特に無くても大丈夫ですが、ダイビングではつけておいたほうがいいと思います。

G7X MarkIIについては、ハウジング専門メーカーからもリリースされています。外部ストロボやワイドコンバーターなどの拡張性もあります。値段はかなり高いですが、アルミ製なので耐久性があります。

PowerShot G7 X MarkII

フィッシュアイ ... \138,000(税別)

オリンパス

古くから水中写真にはかなり力を入れているメーカで、ハウジングもしっかり作られています。たとえばマリンスノー防止のために前面は黒色で作られていますし、液晶フードも同梱されています。

1/2.3型CMOS
1200万画素
25mm~100mm
F2.0(W)~F4.9(T)

2017年6月発売

本体で15mの防水性能を持っています。ワイド端が25mmまで確保されていて、しかもF値が2.0ととても明るいレンズになっています。
水中でも使用できる本体に直接つけるコンバーターレンズも各種用意されています。
TG-4の後継機ですが、大きな違いとしては動画が4Kで撮影できるようになりました。また画素数が1600万画素から1200万画素に変っています。その他の光学系の仕様は同じです。TG-4から可能となったRAW撮影やスーパマクロで撮影可能な被写体との距離=1cm~30cmは同じままとなっています。

最短撮影距離:1cm(W) - 1cm(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) H.264
質量:250g

1/2.3型CMOS
1600万画素
21mm~105mm
F3.5(W)~F5.7(T)

2016年2月発売

TG-860の後継機で、同じように本体防水カメラでありながらチルト液晶を持っていて、自分撮りができます。
またワイド端も21mmまであって、本体防水カメラとしては最もワイドなレンズを持っています。
TG-860との違いは、背面液晶の解像度がアップしたことぐらいで、レンズ・センサー等は同一のようです。
2色用意されています。

最短撮影距離:1cm(W) - 10cm(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) H.264
質量:221g

オリンパスの場合、拡張性の高さも見逃せません。純正でワイドコンバージョンレンズ(約0.6倍)と、マクロコンバージョンレンズ(約2倍)が用意されています(各ハウジングへの取り付けについては以下のシステムチャートを参考にしてください)。光ケーブルアダプターが用意されているので、外付けフラッシュの増設も楽です。

PT-058(TG-5用)のシステムチャートについてはこちらを参照。
PT-057(TG-870用)のシステムチャートについてはこちらを参照。

ソニー

DSC-WX200を最後に純正ハウジングが用意されているモデルがなくなっていたのですが、RX100M5の発売と同じくしてRX100シリーズすべてに使用できる純正ハウジングが用意されました(RX100M6には使用できません)。

DSC-RX100M5A

1.0
24mm
f1.8
4K 30p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2018年7月発売
2018Autum

RX100M5の画像処理エンジンをパワーアップしたモデルで、基本的な撮影機能はRX100M5と同じです。エンジンがパワーアップしたことで、いろいろと画質が向上しているようです。
1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、4K動画、WiFi、NFC通信機能とスペック満載のカメラです。像面位相差AFが採用され、とても高速なAFなのも特徴です。
フルHD動画であれば120fpsで撮影することも可能です。動画撮影では5軸手振れ補正が利用できます。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) XA​VC S
質量:299g

DSC-RX100M5

1.0
24mm
f1.8
4K 30p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2016年10月発売

1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、4K動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。フルHD動画であれば120fpsで撮影することも可能です。動画撮影では5軸手振れ補正が利用できます。
RX100シリーズの5代目となりますが、像面位相差AFが採用され、とても高速なAFとなったのが特徴です。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) XA​VC S
質量:299g

DSC-RX100M4

1.0
24mm
f1.8
4K 30p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2015年7月発売

1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、4K動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。動画撮影では5軸手振れ補正が利用できます。
前モデルのM3では裏面照射型のセンサーでしたが、M4では積層型となっています。このセンサーは高速に撮影できるのが特徴で、これによって4K動画が撮影できるようになりました。連写速度もアップしています。
マクロもワイド端であれば、5cmまで近づけます。
動画記録のフォーマットとして、AVCHDの2倍のビットレートで記録できるXA​VC S​に対応しています(AVCHDでの記録も可能です)。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) XA​VC S
質量:298g

DSC-RX100M3

1.0
24mm
f1.8
60p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2014年5月発売

1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、60p動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。
前モデルのM2からレンズが変更され、よりワイドに(28mm→24mm)変更されました。テレ端が100mm→70mmに変更されズームは弱くなっていますが、テレ端のF値がF4.9→F2.8に変更されとても明るくなりました。
マクロもワイド端であれば、5cmまで近づけます。
動画記録のフォーマットとして、AVCHDの2倍のビットレートで記録できるXA​VC S​に対応しています(AVCHDでの記録も可能です)。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) XA​VC S
質量:281g

DSC-RX100M2

1.0
f1.8
60p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2020万画素
28mm~100mm
F1.8(W)~F4.9(T)

2013年7月発売

1型センサーを使用したRX100の後継機です。レンズ等のスペックは同じですが、センサーは裏面照射型となって低ノイズ化されています。またWiFiが付きました。水中ではあまり関係ありませんが、液晶がチルト式になっています。
ワイド端でF1.8の明るいレンズが魅力です。ただしズームするとF4.9まで暗くなります。

最短撮影距離:5cm(W) - 55cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) AVCHD
質量:281g

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2020万画素
28mm~100mm
F1.8(W)~F4.9(T)

2012年6月発売

1/1.7型のセンサーを使っていたカメラが高級コンパクトと呼ばれていたころに、1型で登場して高級コンパクトのスタンダードを塗り替えた名機です。すでに発売されてから6年以上も経過しているため、最新機からすると5代前のモデルとなってしまいますが、そのかわり値段はかなり安くなっています。
ワイド端でF1.8の明るいレンズも魅力です。ただしズームするとF4.9まで暗くなります。

最短撮影距離:5cm(W) - 55cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) AVCHD
質量:240g

RX100M3用にはneewerから純正の半額ぐらいで買えるハウジングがamazonで発売されています。

富士フィルム

XQ2まで純正ハウジングが用意されていたのですが、現在は入手できなくなってしまいました。現在、用意されているのは本体防水のモデルのみとなっています。

FinePix XP130

本体防水20m
60p
WiFi

ハウジングは用意されていません

1/2.3型CMOS
1640万画素
28mm~140mm
F3.9(W)~F4.9(T)

2018年2月発売

防水性能、光学系、撮像素子ともにXP120と同じです。レンズが28mスタートの5倍ズームとなっていますが、そのかわり暗め(F3.9)です。最短撮影距離もXP120と同じ100cmであまり良くありません。
3色が用意されています。このモデルからBluetoothで接続できるようになっています。

最短撮影距離:9cm(W) - 1m(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) H.264
質量:207g

FinePix XP120

本体防水20m
60p
WiFi

ハウジングは用意されていません

1/2.3型CMOS
1640万画素
28mm~140mm
F3.9(W)~F4.9(T)

2017年2月発売

光学系、撮像素子ともにXP80, XP90と同じですが、防水性能が20mにアップしています。レンズが28mスタートの5倍ズームとなっていますが、そのかわり暗め(F3.9)です。最短撮影距離はテレ端で100cmであまりよくありません。
3色が用意されています。

最短撮影距離:9cm(W) - 1m(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) H.264
質量:203g

FinePix XP90

本体防水15m
60p
WiFi

ハウジングは用意されていません

1/2.3型CMOS
1640万画素
28mm~140mm
F3.9(W)~F4.9(T)

2016年3月発売

防水性能、光学系、撮像素子ともにXP80と同じです。背面モニタが3型92万ドットとXP80よりも高精細になりましたが、そのかわり重量が203gと24g重くなりました。
レンズが28mスタートの5倍ズームとなっていますが、そのかわり暗め(F3.9)です。最短撮影距離はテレ端で100cmであまりよくありません。
3色が用意されています。

最短撮影距離:9cm(W) - 1m(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) H.264
質量:203g

ニコン

純正ハウジングは用意されていませんが、防水カメラが用意されています。

Coolpix W300

本体防水30m
24mm
4K 30p
GPS
WiFi

ハウジングは用意されていません

1/2.3型CMOS
1605万画素
24mm~120mm
F2.8(W)~F4.9(T)

2017年6月発売

AW130の後継機で、ハウジングなしで最高の30mまで潜れます。
レンズ・センサーはAW130と同じのようで、24mm f2.8スタートとワイドで明るいレンズとなっています。動画については4K対応となりました。
GPS、WiFi機能+Bluetooth、電子コンパスを搭載しています。水深計も搭載していて1m単位で表示してくれます。水深ログも記録してくれます。3色が用意されています。
AW130までは地図がカメラに内蔵されていたのですが、このモデルではなくなっています。

最短撮影距離:1cm(W) - 50cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) H.264
質量:231g

Coolpix W100

本体防水10m
30fps

ハウジングは用意されていません

1/3.1型CMOS
1317万画素
30mm~90mm
F3.3(W)~F5.9(T)

2016年10月発売

ちょっと変わった防水型モデルで、子供でも使えるように表示言語にひらがなが選べるようになっています。
撮像素子は通常のデジカメよりも少し小さい1/3.1型です。
他のデジカメよりも低めのスペックですが、そのかわり小さくて、価格が安いです。S33の後継機で、レンズ・センサー等については同等のようですが、このモデルでは前モデルになかったマリン柄が用意されています。他に2色が用意されています。

最短撮影距離:5cm(W) - 50cm(T)
手ブレ補正:電子式
動画:1920x1080(30fps) H.264
質量:177g

パナソニック

純正ハウジングは用意されていませんが、防水カメラが用意されています。2013年に発売されたFT5以降、防水型のカメラがリリースされていませんでしたが、5年ぶりの2018年にFT7が発売されました。

LUMIX DC-FT7

本体防水31m
4K 30p
WiFi

ハウジングは用意されていません

1/2.3型CMOS
2040万画素
28mm~128mm
F3.3(W)~F5.9(T)

2018年10月発売
2018Autum

31m防水ということで1mですがNikonを抜いて最も深くまで潜れるカメラになりました。
他の防水カメラにはないEVFファインダーがついているのが特徴です。動画も最新モデルらしく4Kまで撮影可能です。
レンズはワイド端が28mmで、最近は24mmスタートが多い中では少しワイドが弱いです。またワイド端でもf/3.3とあまり明るくないです。
海外ではブルーも含めた3色展開のようですが、日本ではブラックとオレンジの2色のみになっています。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) MPEG4
質量:319g

リコー

純正ハウジングは用意されていませんが、防水カメラが用意されています。

ハウジングは用意されていません

1/2.3型CMOS
1600万画素
28mm~140mm
F3.5(W)~F5.5(T)

2017年6月発売

本体で14mの防水性能を持っています。WG-40の後継機で防水性能、センサー、レンズのスペックは同一ですが、アウトドアモニタという機能が追加されています。
レンズはWG-5のような明るいレンズではないですが、ズームの中間域では1cmまで近づくことができます。2色が用意されています。
前モデルにはWiFi付のモデルもあったのですが、このモデルではWiFiなしのみとなっています。

最短撮影距離:10cm(W) - 1cm(T)
手ブレ補正:電子式
動画:1920x1080(30fps) H.264
質量:193g