NDLはNo Decompression Limitの略です。減圧停止不要限界時間とも呼ばれます。ようするに無減圧ダイビングの残り時間です。

NDLとは?

私たちが普段楽しむスキューバーダイビングは、無減圧ダイビングが原則となっています。たいていの場合、安全のために水深5mで3分の安全停止をおこなっていますが、減圧なしにそのまま(もちろん浮上速度は規定以下で)浮上しても問題ないことになっています。

この無減圧ダイビングを、今いる水深であとどのくらいの時間いられるかがNDLの表示です。これを超えると減圧ダイビングとなってしまいます。厳しいダイビングスポットですと、減圧ダイビングとなった場合、以降24時間ダイビングが禁止なる場合もあるようです。NDLを超えてダイビングをすることは、レジャーとしてのスキューバーダイビングを超えてダイビングをすることになるので、絶対に避けなければなりません。

といっても、NDLを超えたからといってパニックになる必要はありません。通常はダイコンの指示どおりに少し浮上して数分減圧すれば、まだ無減圧ダイビングに戻ることができます。

この値は、体内に溶け込んでいる窒素の量と関係があります。このため、深く行けば行くほどNDLの値は少なくなります。どんどん貯まるので、そこにいられる時間は少なくなります。また繰り返しのダイビングをしていると、残留窒素の量も増えるのでNDLの値は少なくなります。