撮影に使用しているライトの紹介と、水中ライトについての考察です。

水中ライトの効果(ビデオ)

ご存知のとおり、水中では太陽光のうち赤色の成分がほとんど届かなくなります。このためライト無しでビデオ撮影すると、青みがかった映像になります。左の写真はライトなしのものですが、ハリセンボンの体色が緑がかっています。一方、右側のライトありの方では茶色の体色として撮影できています。


ライトなし

ライトあり(BrightStar HID 21W使用)

※水深15m付近での撮影

ただし水中では光の減衰はとても大きいため、21Wのランプでも効果があるのはせいぜい1mぐらいの距離までです。ワイドでは一番近いところの魚に光が当たるかどうかぐらいの差しかないです。また5mよりも浅い領域では、太陽光がとても強く水中ライトの効果はあまり感じられません。

INON LF1100-W

最近、購入したライトで写真撮影用に使用しています。単三電池三本で動作します。エネループが使えるので便利です。光量は二段階で調整できます。FIX LED 1000 DXの半分以下の大きさしかないのに、さらに明るい1100ルーメンになっています。LEDライトも新しいものの方が性能は高くなっているようです。 このLF1100-Wはワイド用のライトで、スタンダードモデルとしてLF1000-Sというモデルもあります。

INON LE240

四番目に購入したライトで、ビデオではなくて写真撮影用(フォーカスライトなど)に購入しました。なんといっても小型なのが特徴で、単三電池二本で動作します。

もう少しワイドなライトが欲しいということで、LF1100-Wに買い替えたあとは、ナイトダイビングの予備用のライトとして使っています。

FIX LED 1000 DX

三番目に購入したライトで現在も使用しています。光量を無断階に調整できるのが便利です。ただON/OFFがダイヤルを回す必要があって、咄嗟に撮影するような場合にはちょっと使いにくいです。明るさは1000ルーメンで、ダークバスターの21Wが1000~1300ルーメンらしいので同等ぐらいです。ダークバスターよりも断然小さく技術の進歩を感じますね。

BrightStar HID 21W

二番目に購入したのがこのライトです。CANNONの10Wと比較して、こちらは21Wもあります。メモリ効果がほとんど無いタイプのバッテリ方式なので、ダイビングでは毎日充電して使っていました。このため電池切れでつかなくなったことはありません。私が購入したのは、ワイド用のバージョンでデフューザは不要です。そのかわり中心付近の明るさについては他の水中ライトよりも暗く感じられます。CANNONよりも本体が太いため、蓋が空けやすいのも助かっています。

内部のヒューズが飛んだり、電球が水中で破裂したりとトラブルも少なからずあったのですが、最終的には充電用のアダプタが壊れて充電できなくなってしまいました。

私が購入したときにはグリップ用のアダプタしか付属していなく、アーム取り付け用のアダプタが用意されていませんでした。幸いCANNONのアダプタをすこし削ればこのライトに使用できることがわかり、削って流用していました。

UK LIGHT CANNON 100 HID

最初に購入したライトです。ワイドに使う場合には、デフューザをつける必要があります。当時としてはとても明るく、さらに太陽光に近い色温度というのが特徴でした。しかしながら、当時は充電式のバッテリが用意されていなく、乾電池のみだったために電池の交換時期などにはかなりの気を使いました。この手のライトは、徐々に暗くなるのではなく、電池が減ると突然消えてしまうため電池の減り具合がわかりにくいのです。接触が弱いのか、たまに点灯しないことがありました。量販店のプライベートブランド電池では全く点かなかったりもしました。もっとも困ったのは、蓋がとても取りにくかったことです。電池交換のために蓋を開けようとしても、固くてなかなかまわらず、かなり苦労しました。最後には、かなり力を入れて回していたためか、いつの間にか蓋にヒビがはいっていたため、水没してしまいました。