2003年の9月にラパスに行ったときには、ちょうどハリケーン"MARTY"がラパスを直撃したため、大変な旅行になってしまいました。ここでは、ちょっと体験記などを。

2003年の9月22日にハリケーン"MARTY"がラパスを通過しました。前日の夜から雨風ともに強くなり、朝方に最も強い時間帯を迎えました。最大風速は約39mで、このハリケーンで、5名の死者がでたそうです。ほとんどの人は川を渡ろうとして、流されたようで、一人はダイビングのキャンプサイトのあたりで発見されたという話を聞きました。


海の色が、完全に茶色になってしまいました。

22日の昼過ぎには風も収まってきたため、街を探検しに行って見ました。まずホテルから出たところで、びっくり!!いつもは超おだやかなビーチが荒れまくっています。水位も高く、歩道のすぐ横まで波が押し寄せていました。海の色も完全な茶色で、これではダイビングどころではないなぁと妙に納得。

こんなになってしまったら、しばらくは味噌汁状態でダイビングは不可能では?と心配になりましたが、その後のダイビングでは透明度は10~15mぐらいはありました。ダイビングポイントはラパスの街から離れているので、影響は少なかったのかもしれません。


普段はこのように穏やかなビーチが...

ホテル前のビーチには、ちいさなボートが沈んでいました。遠くのヨットハーバでは数隻のヨットが岸壁に打ち上げられていて台風のすさまじさを感じさせます。

海沿いの道は、かなりの損壊を受けていて、マリーナホテルと中心街を結ぶ海岸通りも、海側が陥没していて一車線通行に制限されていました。 歩道には物が散乱していて、看板も倒れてきていたりとちょっと危険でした。

(今回のツアーでは、台風後に歩いていて足の指を数針縫う怪我をした方もいらしたので、出かけるときにはかなり注意した方がよいようですね。)


ホテルの看板が壊れていました

街全体が停電していることもあってか、どの店もCLOSE状態です。やっていたのはジュースやお菓子を売っている小さな店と、ジェラートの店ぐらいでした。私たちが泊まったホテルには自家発電があったのか、停電にはなりませんでしたが、ホテルによっては停電になったところもあるようです。特にラペーラは、停電したうえに、夜中に雨漏りの水が廊下を伝わりほとんどの部屋が水びたしになって大変だったようです。このため、何人かはホテルを移動させてもらったと聞きました。もちろん台風さえこなければ、ラペーラには問題もないでしょう。実際、一番たくさんのダイバーが宿泊していたのはラペーラでした。

停電は、1~2日で復旧したようですが、水道の方はかなりのダメージを受けていたようで、5日後に私たちが帰るときにも断水が続いていました。ロスアルコスでは朝2時間、昼と夜でそれぞれ1時間だけ水が使える状態でした。トイレ用の水をゴミ箱に貯めて置いたりして対応しましたが、とても不便でした。ファンバハのダイビングセンタでも断水のため、最終日に器材を洗うことができませんでした。


中央付近に穴が...
手すり部分も損傷しています。

今回は、ダイブクルーズの期間に台風が来たため、当初はクルーズ船を港に止めて一夜をクルーズ船(SANDMAN号)で過ごすという案もありました。同じ期間で催行されていた、もう一隻のクルーズ船(マルコポーロ号)の方は、クルーズ船で過ごすことになっていました。そこで他のメンバーと相談することなったのですが、朝方に強風になってからホテルに移動することになっても大変なので、いまのうちにホテルに移動しようということになりました。結局は、マルコポーロ号のメンバも、夜中になってやはり危険ということでホテルに移動したそうです。そのSANDMAN号は、この台風で船体に穴が開く損傷を受けたことが後になってわかり、もしあのまま過ごしていたら大変なことになっていました。いくら港に停泊しているとはいえ、やはり台風は危険なんですね。自分としては、船ですごしてもいいかなと思っていたので、考えが甘かったと反省しています。

台風が通過した翌日には天気も安定して、波も穏やかになったような気がしていたのですが、港がクローズされてしまっているとのことで、ダイビングは中止になりました。合計で3日間が無駄になってしまう結果となりました。


きれいな公園も、
だいぶダメージを受けていました

台風通過の日に帰国予定だった人たちは、当然のことながら帰国日延期となりました。ところが、その翌日も空港がクローズになってしまい、飛行機を確保するのにかなり苦労していました(実際に苦労したのはスタッフの人ですが)。この場合、次の飛行機に乗ろうとしても、すでにほとんど満席状態だったためキャンセル待ちをするしかなかったそうで、最大で3日程帰国が遅れたとのことでした。

数日後には軍艦が到着していて街の復旧にあたっているようでした。海岸沿いの公園も、台風直後はかなり痛んでいる状態でしたが、私たちが帰るころにはきれいに整備されてしました。

台風によってダイビングが中止になってしまい、ホテルの小さなプールで過ごすしかなかったのですが、ファンバハではサボテンツアーを企画したりとサポートの努力はしてくれていたようです。ラパスはリゾートではないので、このような状況になると、やることがなくなってしまいますね。これがロスカボスなら、大きなプールでゆったりと過ごすこともできるのですが。そのロスカボスへ、ダイビングが中止になっている間に行こうという案もあったのですが、ラパス-ロスカボス間の道がクローズになってしまい、この選択肢も絶たれてしまいました。

日頃、雨が降らないだけに、一度大雨が来てしまうといろいろと影響が大きいようです。

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