水中写真の撮影に使えるカメラの中で、明るいレンズのカメラについて比較をしています。

明るいレンズ(F値が小さいレンズ)の特徴は、とりこめる光の量が増えるので、ISO感度を高くしなくても撮影できる(画質がよくなる)、シャッタースピードを速くすることができる(ブレにくくなる)ところにあります。

標準的なカメラのワイド端の明るさはF2.8ですが、明るいレンズのカメラの中にはワイド端でF1.8というものがあります。

明るいレンズのカメラには二種類あって、一つはワイド端は明るいのですがズームすると暗くなってしまうタイプのものと、もう一つはズームしても明るいままのものです。当然、ズームしても明るいほうがいいのですが、その分レンズが大きく、値段も高くなってしまいます。

ただしシュノーケリングでは、水中でも明るいのでF値をそんなには気にする必要はないかもしれません。またF値を小さくして撮影するとピントが合う範囲が狭くなるので、万能というわけでもありません(もちろんF値の小さなレンズでも、絞ればF値を大きくできるのでピントの合う範囲を広げられます)。

通常の大きさのセンサーのカメラも含めた水中写真のためのデジタルカメラ全体の比較については、以下のページを参考にしてください。

最終更新日: 2017年6月30日 Olympus TG-5, Nikon W300を追加。

ズームしても明るいレンズのカメラ比較

ワイド端が明るいのはもちろん、ズームしてもF2.8以下の明るいレンズのカメラです。現状では純正ハウジングが用意されているのはCanon G7X MarkⅡとSony RX100M3, M4, M5となります。

ハゼなど小さいのに警戒心が高くて近寄れない被写体を撮影する場合などに、ズームしてもレンズが明るいままなのでISO感度を上げずに済んだり、シャッター速度を稼げたりするので有利です。

ただしズームしても明るいレンズはどうしても大きくなってしまうので、カメラそのものが大きくなります。G7X MarkⅡで319gと300gを超えています。もしくはRX100のようにズーム倍率が低くなります(2.9倍)。また値段も高めです。

ソニー
DSC-RX100M5

1.0
24mm
f1.8
4K 30p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2016年10月発売

1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、4K動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。フルHD動画であれば120fpsで撮影することも可能です。動画撮影では5軸手振れ補正が利用できます。
RX100シリーズの5代目となりますが、像面位相差AFが採用され、とても高速なAFとなったのが特徴です。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) XA​VC S
質量:299g

ソニー
DSC-RX100M4

1.0
24mm
f1.8
4K 30p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2015年7月発売

1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、4K動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。動画撮影では5軸手振れ補正が利用できます。
前モデルのM3では裏面照射型のセンサーでしたが、M4では積層型となっています。このセンサーは高速に撮影できるのが特徴で、これによって4K動画が撮影できるようになりました。連写速度もアップしています。
マクロもワイド端であれば、5cmまで近づけます。
動画記録のフォーマットとして、AVCHDの2倍のビットレートで記録できるXA​VC S​に対応しています(AVCHDでの記録も可能です)。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) XA​VC S
質量:298g

ソニー
DSC-RX100M3

1.0
24mm
f1.8
60p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2014年5月発売

1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、60p動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。
前モデルのM2からレンズが変更され、よりワイドに(28mm→24mm)変更されました。テレ端が100mm→70mmに変更されズームは弱くなっていますが、テレ端のF値がF4.9→F2.8に変更されとても明るくなりました。
マクロもワイド端であれば、5cmまで近づけます。
動画記録のフォーマットとして、AVCHDの2倍のビットレートで記録できるXA​VC S​に対応しています(AVCHDでの記録も可能です)。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) XA​VC S
質量:281g

キャノン
PowerShot G7 X MarkⅡ

1.0
24mm
f1.8
60p
WiFi

1.0型CMOS
2010万画素
24mm~100mm
F1.8(W)~F2.8(T)

2016年4月発売

前モデルのG7Xと光学系は同じようですが、画像処理エンジンがDigic7に更新されています。レンズはとても明るくF1.8スタートで4.2倍ズームのワイド端でもF2.8をキープしています。
1.0型の大きな撮像素子が使用されています。Canonからは他にも1.0型のセンサーを使ったG3X,G9Xなどがリリースされていますが、純正ハウジングが用意されるのは、このG7Xシリーズのみです。
動画もフルHDの60fpsで撮影できます。RAW撮影にも対応しています。

最短撮影距離:5cm(W) - 40cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) H.264
質量:319g

純正のハウジングは用意されていないものの、専用メーカからはリリースされているカメラについてもリストアップしてみました。

パナソニック
LUMIX DMC-LX100

24mm
f1.7
4K 30p
WiFi

フィッシュアイ(\158,000税抜)からハウジングがリリースされています。

4/3型CMOS
1280万画素
24mm~75mm
F1.7(W)~F2.8(T)

2014年11月発売

フォーサーズミラーレスカメラ用の大きな撮像素子を使用しているのが特徴です。
レンズもワイドでF1.7、テレでもF2.8ととても明るいです。マクロもワイド端であれば3cmまで近づけます。
動画はなんと4K(30fps)を本体のみで撮影できます。現状ではコンパクトデジタルカメラで本体のみで30fpsの4K動画を撮影できるのはPanasonicのみです(4K動画では少し画角が狭くなります)。
FullHDであればAVCHDでの撮影も可能です。

最短撮影距離:3cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) MPEG4
質量:393g

 

ワイド端のみ明るいレンズのカメラ比較

以下はズームすると暗くなってしまうものの、ワイド端は明るいレンズのカメラです。キャノンとソニーのモデルは、どちらもセンサーサイズが大きいモデルです。

オリンパスとペンタックスのモデルは本体防水型のカメラです。本体防水かつレンズが明るいカメラということであれば、この中からの選択になると思います。

ソニー
DSC-RX100M2

1.0
f1.8
60p
WiFi

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2020万画素
28mm~100mm
F1.8(W)~F4.9(T)

2013年7月発売

1型センサーを使用したRX100の後継機です。レンズ等のスペックは同じですが、センサーは裏面照射型となって低ノイズ化されています。またWiFiが付きました。水中ではあまり関係ありませんが、液晶がチルト式になっています。
ワイド端でF1.8の明るいレンズが魅力です。ただしズームするとF4.9まで暗くなります。

最短撮影距離:5cm(W) - 55cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) AVCHD
質量:281g

ソニー
DSC-RX100

1.0
f1.8
60p

INONから各種アクセサリの対応表が発売されています。

1.0型CMOS
2020万画素
28mm~100mm
F1.8(W)~F4.9(T)

2012年6月発売

1/1.7型のセンサーを使っていたカメラが高級コンパクトと呼ばれていたころに、1型で登場して高級コンパクトのスタンダードを塗り替えた名機です。すでに発売されてから4年以上も経過しているため、最新機からすると4代前のモデルとなってしまいますが、そのかわり値段はかなり安くなっています。
ワイド端でF1.8の明るいレンズも魅力です。ただしズームするとF4.9まで暗くなります。

最短撮影距離:5cm(W) - 55cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) AVCHD
質量:240g

オリンパス
TG-5

本体防水15m
25mm
f2
4K 30p
GPS
WiFi

1/2.3型CMOS
1200万画素
25mm~100mm
F2.0(W)~F4.9(T)

2017年6月発売

本体で15mの防水性能を持っています。ワイド端が25mmまで確保されていて、しかもF値が2.0ととても明るいレンズになっています。
水中でも使用できる本体に直接つけるコンバーターレンズも各種用意されています。
TG-4の後継機ですが、大きな違いとしては動画が4Kで撮影できるようになりました。また画素数が1600万画素から1200万画素に変っています。その他の光学系の仕様は同じです。TG-4から可能となったRAW撮影やスーパマクロで撮影可能な被写体との距離=1cm~30cmは同じままとなっています。

最短撮影距離:1cm(W) - 1cm(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) H.264
質量:250g

リコー
WG-5 GPS

本体防水14m
25mm
f2
30fps
GPS

ハウジングは用意されていません

1/2.3型CMOS
1600万画素
25mm~100mm
F2.0(W)~F4.9(T)

2015年3月発売

WG-4 GPSの後継機で、レンズ性能や防水性能に変更はないようです。ワイド端が25mmのF2.0と明るいレンズになっています。1cmマクロでズーム(中間~望遠端)が使えるので、かなり拡大して撮影できます。 GPS、水深計や電子コンパスなどを搭載しています。2色が用意されています。
新機能としては水中でのフラッシュオン・オフ連続二枚撮り機能がサポートされています。
オプションとしてマウントアクセサリーなどが用意されています。

最短撮影距離:10cm(W) - 1cm(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:1920x1080(30fps) H.264
質量:236g