ネムリブカ
和名
Triaenodon obesus (Rüppell, 1837)
学名
Whitetip reef shark, Bluethread shark
英名
メジロザメ目 - メジロザメ科 - ネムリブカ属
分類
紅海、中・西部太平洋、大西洋
分布
全長
拡大写真
Nikon NIKONOS V
撮影地:ビヤドゥ(モルディブ)

拡大写真
Nikon 1 J1
撮影地:マラパスカ(フィリピン)
ダイビングでは世界各地で最もよくみかけるサメです。背ビレの先端が白くなっているのが特徴です。ツマジロも背ビレ先端が白いですが、大きさが違います(ツマジロの方が体が大きく太いです)。
夜行性で、昼間は海底で眠っているところを見かけることが多いです。もちろん昼間のダイビングで泳いでいるところを見かけることもあります。一定の範囲内を泳いでいるようで、じっと待っていると何度も往復しています。あまり大きくならないので、怖くない(?)サメですが、それでもいたづらをするのはやめておきましょう。警戒心が強くて、なかなか近づくことができません。海底で眠っていても近づくと逃げていきます。ダイビングではよく見かけるので、大物度(レア度)は低いですね。
昔は、サメは泳ぎつづけないと呼吸ができなくて死んでしまうという話もありましたが、それは一部のサメについての話のようです。眼の後ろにある噴水孔と呼ばれるところからも、呼吸のための水を吸い込むことができます。
発達した側線で微妙な水の流れを感じることができ、それによって夜間の移動もしくは狩りを可能にしているという話を聞いたことがあります。鼻弁(ひげ)を持っていて視界が悪いときの感覚器官として働いているそうです。乱獲により個体数が減っているといわれるサメの中で、ネムリブカは減ってはいないようです。