Cenote

2012年7月に行ったカンクン・コスメル(メキシコ)の旅行記のPart 2です。

3日目

2日目まではPart 1にあります。

夜中にスコールがありましたが、朝には天気も回復していました。今日も同じ時間に集合してジンベエシュノーケリングです。しかしながら、どうやら昨日は一緒に同行してくれていたガイドがきていないようです。オーナーが何やらゲストに伝言をしていて、パンや水などは手渡していましたが、当然ツアーに関する説明は何もなしです。手渡されたゲストもよく理解していなかったのか、結局水はまったく使われず、パンも積極的に提供されることもなかったため半分しか皆で食べませんでした。私達は、昨日も参加していたので良かったですが、この日が初日だったらわからないことだらけになったような気がします。
水はシュノーケリングボートの方でも用意していて、皆そちらを飲んでしました。

Boart2
この日のボート

昨日に比べると港の混雑ぶりがだいぶ少なくなっています。曜日の違い(昨日は日曜日で、今日は月曜日)が影響しているのでしょうか?人が集まったということで8:20ぐらいに出港しました。昨日とは違う船になっていて、この日の船にはトイレがありませんでした。船には日除けの屋根がありますが、朝は斜めに日差しが入るし、シュノーケリング中も直射日光にかなり当たることもあって、日焼けしやすいです。ウエットを着ていれば大丈夫かなと思っていましたが、手とか足首とか露出部分は、かなり日焼けしました。

1時間ぐらいでポイントに到着です。4グループに分けてシュノーケリングをすることになりましたが、ダイビングセンターからのガイドが居なかったため、ボートのガイドのみで回すことになりました。このため1グループずつしか入れず、1回シュノーケリングに行くと、次の順番までは他の3グループを待たなければならなくなってしまいました(昨日はガイドが二人だったため、4グループを2のガイドでまわすことができました)。といってもこの日はポイントに来ているボートが昨日の半分以下ぐらいしかいなく、しかも近くにボートも居ないところで10匹ぐらいのジンベイをターゲットにできたので、ほとんどピックアップを待つ時間がなく、かえって昨日よりも順番が回るのが早いぐらいでした。

途中で、数名のゲストが船酔いしたようで、リタイア状態になっていました。港ではボートスタッフが、ジンベエシュノーケリングは波酔いしやすいので、普段なんともなくても酔い止めは飲んでおいたほうがいいと言っていたのですが、確かに単にボートに乗っているだけでなく、全力で泳いだりすることもあって酔いやすいような気がします。

ジンベエが並んでいます!
NEX-5 16mm+ワイコン
かなり近づけました
NEX-5 16mm+ワイコン
エラが目の前です
NEX-5 16mm+ワイコン

それにしても、ジンベイサーチがまったく不要というのは凄いポイントです。一匹が通り過ぎても、また別のジンベイがきたり、ジンベイがすれ違ったり、ありえない光景が広がっていました。さすがに以前に雑誌か何かで見た数十匹のジンベイが写っている写真というのは、撮影できませんでしたが、それでも二匹のジンベエが並んでいるシーンは撮影することができました。西オーストラリアではセスナで探してやっとでしたし、モルジブでも半日ぐらいサーチして数匹ぐらいです。 ジンベエシュノーケリングとしては、もっとも凄いところなのではないでしょうか?

ついていくのはかなり大変です
NEX-5 16mm+ワイコン
大きな尾ビレですね
NEX-5 16mm+ワイコン
口を開けながら泳いでいます
NEX-5 16mm+ワイコン

この日のジンベエシュノーケリングは1時間半ぐらいで終了となり、5回ほどシュノーケリングをすることができました。

何度も見ることが出来ました
NEX-5 16mm+ワイコン
こちらも大きな口を開けています
NEX-5 16mm+ワイコン
真下を通過していきます
NEX-5 16mm+ワイコン

シュノーケリング後は、昨日同様にイスラムへーレスに向かってランチです。ランチ前に30分ぐらいのシュノーケリングタイムがありました。場所はイスラムへーレスのビーチから少し先端の方に行ったリーフ付近です。魚の数は多くはありませんが、カリブの魚は珍しいものばかりです。 昨日は遅かったからなのか、このシュノーケリングタイムはありませんでした。 その後はビーチに移動してランチです。メニューは昨日と同じでした。

その後、ホテルに戻ります。まだ早い時間だったため、近くのビーチに行ってみることにしました。パラソルとデッキチェアをレンタルしていて1日100ペソとのことでした。風がかなり吹いていて、海が少し荒れていました。最初は快晴だったのですが、途中でスコールになりました。急に天気が変わることがあるようです。

Beach2
プラヤデルカルメルのビーチのようす
Beach3
パラソルとデッキチェアのレンタルが並んでいます
Food9
リゾット

ホテルに戻ってみると、ちょうどエントランスにダイビングセンターのオーナが居たので、タイ料理の店はある?と聞いてみたら、教えてくれたので行ってみることにしました。店の場所まで歩いたものの営業していないようです。すると通りがかった人が、月曜日は休みだよと教えてくれました。なかなか親切ですね。仕方ないので地球の歩き方に載っているブルーロブスターに行って見ることにしました。あまりお客は入っていないようで、店内はガラガラです。パスタはまぁまぁでしたが、リゾットは塩味濃すぎでした。

4日目

今日は、いよいよもう一つの目的だったセノーテダイビングです。セノーテとは、メキシコのユカタン半島でよく見られる自然の井戸のことで、鍾乳洞などが水中で見られます。基本的に真水で、透明度がとてもいいことで有名ですね。セノーテダイビングは、オリジナルのクラブアズールのツアーに含まれていなかったので、日本から直接申し込んでおきました。クラブアズールのツアーでは、プラヤデルカルメルにあるユカテックダイバーズ(Yukatek Divers)を使うようになっていたのですが、ここには日本人ガイドはいなく、初めてのセノーテダイビングなら、やはり日本人ガイドの方がいろいろとサポートもしっかりしているだろうということで、日本人ガイドのいるクイーンエンジェルに申し込みました。

ちなみに、いつでもセノーテダイビングに行けるというわけではないようです。元々は2日目にセノーテダイビングを考えていたのですが、その日は一杯でこの日になりました。クイーンエンジェルでは他にもジンベエシュノーケリングやファンダイビングなどもやっていて、ガイドがすべて割り振られてしまうと、セノーテダイビングを催行できないということのようです。

朝の8:30にホテル前でピックアップです。セノーテダイビングのポイントはプラヤデルカルメルの近くにあるので、プラヤデルカルメルに滞在しているとピックアップは少し遅い時間になります。車内で必要書類を記入して、セノーテダイビングの説明を受けます。さすがに日本人ガイドだけあって、説明も詳しいです。ポイントまでは車で30分程度ですが、途中でタンクを積むために、別のダイビングセンターに立ち寄ります。待っている間に、車の外でぶらぶらとしていたのですが、気がつくと蚊がたくさんいて、何箇所か刺されてしまいました。そういえば、セノーテダイビングは林や森の中にあるのだから、蚊がいるのも当然といえば当然です。虫除けをちゃんとしてくればよかったです。

この日はポイントはチャックモールでした。チャックモールには2つのコースがあって、その両方を2本のダイビングで潜るというプランでした。セノーテにはそれぞれに地主がいて、入場料を支払うことになっているとのことでした(セノーテによって値段が違うそうです)。 私は、これまではセノーテというダイビングポイントがひとつだけあると思っていたのですが、実際には有名なポイントだけでも7~8箇所ぐらいあるようです(細かいポイントはもっとあるようです)。

Tank
途中でタンクを積みます
Enter
チャックモールポイント入り口の看板

駐車場に車を止めて、まずはエントリーの場所にいってセノーテダイビングの説明を受けます。透明度がすばらしく良いようで、水底がはっきり見えます。ガイドによれば透明度は50mを超えるぐらいあるそうです。セノーテには魚はいないと思っていたのですが、何種類かの魚が泳いでいます。ガイドがここで記念撮影をしてくれました。

Entry
セノーテが見えてきました
Enter3
透き通っていてとてもきれいです

車をおいてある場所に戻って器材の準備をします。他には2~3台の車が止まっているぐらいですが、この日はいつもよりは少ないということでした。ガイドは二本のタンクを使った大掛かりな装置を使うことになっているようで、準備には少し時間がかかります。逆にゲストはのんびりと準備できます。有名なポイントだからなのかトイレなども用意されていましたが、トイレの中で犬が寝ていたのにはびっくりしました。ライトは無料でレンタル可能でした。

WC
トイレ。中はぼろいです。
Tank2
ガイドは重装備です

いよいよエントリーです。水温は26℃ぐらいで、さすがに冷たいですが、5mmのウエットでもなんとかなりました。エントリー付近にはジャックデンプシーなどの魚がいたのですが、セノーテの中に入っていくと魚はいなくなります。光が入っているところの青色のグラデーションがとても美しいです。途中、海水と淡水がまざりあうハロクラインがあります。ハロクラインの中にはいるとすべてのものがぼやけて見えます。

光が差し込んでいるのがきれいです
NEX-5 16mm+ワイコン
いよいよスタートです
NEX-5 16mm+ワイコン
ハロクラインで下の方がボケています
NEX-5 16mm+ワイコン

進む速度はかなりゆっくりで、一列でロープ上を進みます。セノーテダイビングのルールとして、あらかじめ進む順序を決めておくことになっています。ロープも掴んだりすると切れてしまう可能性があるために、触らないようにしてくださいとのことでした。

ところどころで光が差し込んでいます
NEX-5 16mm+ワイコン
なかなか幻想的です
NEX-5 16mm+ワイコン
水中の鍾乳洞です
NEX-5 16mm+ワイコン
地層が重なっているのも見られます
NEX-5 16mm+ワイコン
地上が見えます
NEX-5 16mm+ワイコン
エントリポイントに戻って来ました
NEX-5 16mm+ワイコン

一本目が終わった後に40分ぐらいの休憩をとります。飲み物とお菓子が用意されました。

Food10
ジュースとお菓子
Entry3
二本目のエントリー場所。
階段のすぐ下に水面があります

二本目のコースはエントリーの場所が一本目と違っていて、こちらは水面が少し濁っていました。ただ潜ると透明度が良くなります。こちらのコースは水中の鍾乳洞がきれいでした。途中で緑色の水のセノーテが見えました。ここでも何箇所かハロクラインがありました。ハロクラインはダイバーが通過するとキックで真水と塩水が混ざってしまうため、境界がわからなくなってしまいます。ただセノーテダイビングではロープ上を通過することになっているので、ロープから離れた場所をチェックしていると、真水と塩水の境界がはっきり見えることがあります。

ハロクラインの境界が見えます
NEX-5 16mm+ワイコン
緑色のセノーテです
NEX-5 16mm+ワイコン
水中鍾乳洞がきれいです
NEX-5 16mm+ワイコン
SpotLight
天井から光が差しこんでいます

このコースでは途中でエアポケットというところで浮上します。おおきな鍾乳洞の空間になっていて、天井のつららが美しいです。奥が一番きれいらしく、そこで記念撮影をしました。さすが日本人ガイドだけあって、説明も丁寧だし、記念撮影ポイントも用意していたりと、至れり付くせりでした。流石です。このエアポケットというところには、一箇所だけ天井の穴から光が差し込んでいるところがあって、スポットライトのようになっていて、とてもきれいでした。ただ、撮影はかなり難しくて、ストロボOFFだとシャッタースピードがものすごい遅くなってブレた写真になってしまい、かといってストロボをONにすると、光がストロボで消されてしまって、全くわからない写真になりと、うまく撮影できませんでした。

このエアポケットのところには、セノーテキャットが何匹かいました。一本目でも何回か見かけましたが、こちらの方が撮影しやすかったです。

さすがに二本目ともなるとかなり体が冷えます。二本終わったところで、セノーテダイビングも終了です。これまで地形ダイビングにはあまり興味がありませんでしたが、このセノーテダイビングはなかなか面白かったです。二本とも深度は最大で約13m、平均で6~7mでダイビングの時間は40分程度でした。

天井のつららが圧巻です
(水面からの撮影)
NEX-5 16mm+ワイコン
広い鍾乳洞の空間です
(水面からの撮影)
NEX-5 16mm+ワイコン

片づけをして、タンクをダイビングセンターに戻したところで、ランチに行きます。クイーンエンジェルのセノーテダイビングには、プラヤデルカルメルでのシーフードタコス食べ放題が付いているのです。シーフードタコスは四種類ありました。一つ一つのタコスはそんなに大きくないので、四種類+αを食べることは可能でした。どのシーフードタコスも、なかなか美味しかったです。ここでログ付けも済ませました。

Food11
手前はエビのタコス。美味しいです
Food12
店の様子。賑わっています

ホテルに戻ったところで、まだ時間も早かったので今日もビーチへ行って見ることにしました。二人で100ペソということだったので、デッキチェアとパラソルを借りました。今日は天気がよく、雲もほとんどありません。夕方までビーチでのんびりしました。

Food13
春巻き

夕食は、昨日やっていなかったタイ料理として教えてもらった店に行く事にしました。行ってみるとタイ料理というわけではなくて、ヌードルバーという麺料理のバー(?)でした。それでもメニューにはパッダイなどのタイ料理はあるので間違ってはいないようです。春巻き、サラダ、パッダイを頼みましたが、いずれもイマイチでした。春巻きは味が濃すぎ、パッダイは味は確かにパッダイ風ですが、麺が平めんではなくて、普通のラーメン用のものをつかっているみたいです。しかもこちらも味が濃すぎでした。サラダはドレッシングがイマイチでしかも辛い!店はとても混んでいたので、欧米もしくは現地の人には合っているのかもしれませんが...。この店は精算にカードは使えましたが、パスポートなどのIDを証明できるものが必要でした。カード使うのにパスポートというのも珍しいですね。