Cenote

2012年7月に行ったカンクン・コスメル(メキシコ)の旅行記のPart 3です。

5日目

2日目まではPart 1に、3~4日目はPart 2にあります。

今日はオリジナルのツアーについていたプラヤデルカルメルでのダイビングです。ダイビングショップは、ジンベエシュノーケリングと同じユカテックダイバーズ(Yukatek Divers)でした。ダイビング後にコスメル島に渡る予定だったので、ダイビングに行く前にチェックアウトを済ませて、荷物はフロントにあずかってもらいました。

Yukatek
ユカテックダイバーズ

ダイビングショップに8時の集合でした。二階にロッカーがあって、荷物はそこに預けることになっていました。ジンベエシュノーケリングのときには、特に2回目のときには説明もなく、アバウトなショップなのかな?と思っていたのですが、ファンダイブのブリーフィングは二階の部屋での説明で、とても丁寧で事細かに説明してくれました。とても同じショップと思えない差です...

ブリーフィング後は ビーチまで歩いて(5分ぐらい?)、そこからボートに乗ります。ビーチ手前の道までは器材やウエイトを運んでくれますが、そこからボートまでの砂浜は自分で荷物を運ぶ必要があります。それでも行きはスタッフが一部運んでくれたのですが、帰りはボートからビーチ手前までは自分ですべて運ぶ必要がありました。

Beach2
ビーチ手前までは運んでくれます
Beach3
ビーチからボートに乗ります

ポイントまではボートで30分程度です。一本目はTortugasというポイントでした。スペイン語で海ガメを意味しているようです。ただスタッフによれば、昔はたくさんいたけれども、最近は少なくなってしまったという話でした。

カリブ海の初ダイビングですが、見たことがない魚ばかりでひたすらシャッターを押し続けたダイビングでした。エントリーして、水深17mぐらいをずっと進み続けたこともあって、最後の方ではNDLが残6分程度になりました。

ブルーエンジェルフィッシュ
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海ガメはたまに見かけるぐらいでした
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バージャックがエイの傍にいました
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二本目はYolanda's というポイントで、リーフがジグザグになっていて、岩陰にいろいろな魚が群れていました。特にイサキ科(グラント)の群れがたくさんいて、クロオビダイ, コットンウィックグラント, シーザーグラント, スモールマウスグラント, セーラーズグラント, ブルーストライプドグラント, フレンチグラント, ホワイトグラントなどが見られました。

セーラーズグラントの群れ
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フレンチグラントの群れ
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セーラーズグラントとクロオビダイ
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クロオビダイの群れ
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二本目のダイビングは約60分で長めのダイビングでした。ショップに戻ったところで、急いで器材を軽く洗って干しておきます。水気が切れるまでのしばらくの間に、近くのレストランにランチに食べに行くことにしました。

昼食後にダイビング器材をしまって、ホテルに戻って荷物をまとめて、フェリー乗り場に向かいます。日中に荷物を引いて歩くのは暑くてかなり辛いです。フェリー乗り場のチケット売り場で乗船券を購入して列に並びます。このときには、そんなにたくさんの人は並んでいませんでした。 大きな荷物は船に乗るところの入り口で預けるようになっていました。 コスメルまでは1時間かからないぐらいで到着しました。

ここで現地スタッフと合流してホテルに移動します。コスメルの宿泊先はフィエスタアメリカーナで、オールインクルーシブになっています。カリブでは、このオールインクルーシブのホテルがたくさんありました。こちらでは流行っているのでしょうか?チェックインしたところ、部屋が離れの棟になってしまっていて、移動が面倒な気がしたので本館の部屋に変えてもらいました(スタッフが交渉してくれました)。そのかわり一階の部屋になったのですが、ドア入り口付近に蚊がけっこういて、何匹かは部屋に入ってきてしまっていました。部屋には蚊取り器が置いてありましたが、何箇所かは刺されてしまいました。

Fiesta
宿泊先はフィエスタアメリカーナです
Room
部屋はかなり広かったです

さっそくビーチに行って見ることに。オールインクルーシブなので食事だけでなく、ビーチでジュースを飲むにしても、飲み放題です。フライドポテトなども置いてありました。すばらしいですね。

ホテルの目の前は砂浜はほとんどなくて、すぐにリーフになっています。シュノーケリングするには最適ですね。少し休んだところで、早速シュノーケリングをしてみることにしました。エントリーするとすぐにバミューダシーチャブサージェントメジャーが寄ってきます。どうやら餌付けされているようですね。透明度はホテル前ということを抜きにしてもかなり良いです。沖の方向に少し泳いでみましたが、珊瑚などは現れてこなく、船もけっこう頻繁に通過するので、岸のリーフ沿いに泳ぐことにしました。リーフ沿いにも、いろいろと魚は見られますが、桟橋付近が一番魚が多いようです。

フレンチエンジェルフィッシュの若魚
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ネズミフエダイの群れ
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オールインクルーシブでジュースが飲み放題といっても、24時間というわけではなくて、特にビーチは夕方にはバーがクローズしてしまいます。プールサイドのドリンクバーはもう少し遅い時間までやっているようでした。さすがにひっきりなしに注文が入っているようで、スタッフも忙しそうです。

夕食も当然バイキングです。外に食べに行く人も少ないのか、レストランはかなり賑わっていました。ホテル内の庭でステージも用意されていて、まさにリゾートといった感じですね。さすがにコスメルは、プラヤデルカルメルとはかなり違います。

Food14
レストランは賑わっていました
Dance
歌と踊りのステージ
6日目

今日は午前中に一本だけチャンカナブ国立公園でダイビングです。コスメルではのんびりする予定だったのですが、Good Time 南の海の写真館のHPによると、このチャンカナブのダイビングでターポンが見られるらしかったので、クラブアズール経由で予約しておいたのでした。

朝食は早めの7時に食べることにしました。さすがにこの時間帯だとレストランも空いているようです。食材はいろいろと揃っていました。下の写真以外にもいろいろと用意されています。味については、まぁ普通といったところでしょうか?オールインクルーシブということもあってか、味についてはあまり期待しないほうがいいかもしれません。

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いろいろな料理が並べられていました
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タコスを作ってくれるところがメキシコですね
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パンなど
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フルーツ。他にもデザートはたくさんありました。

集合時間までは少し時間があったので、ビーチでちょっとのんびりしました。

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ビーチにはデッキチェアが並んでいます
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左手に階段があって、
そこから海に入るようになっています

チャンカナブまではタクシーで数分で到着します。フィエスタアメリカーナからはすぐ近くですね。国立公園の入場料はツアー代に入っていたのですが、海洋利用料らしきものが一人約2.5ドル別途かかるということで、現地で支払いました。

ダイビングショップは公園内に入っているので、そこまでは自分の器材を持って、10分ぐらい砂地を歩く必要があります。ダイビングショップではロッカーが使えました。

簡単なブリーフィングをしていよいよダイビングです。エントリーして、すぐにタツノオトシゴ(ロングスノートシーホース)がいました。ちょっとレアな魚らしいのでラッキーです。左方向に進んで洞窟に入ります。入り口付近にいると言われていた、イワシの群れはいませんでした。洞窟の中にはハロクラインがあって、その上は かなり冷たいです。この洞窟の奥にターポンがいるという話だったのですが、見つけることはできませんでした。最近は目撃例が少なくなっているようです。残念。

カリブ海のタツノオトシゴ
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カリブ海といえばクイーンエンジェル
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その後は、旅行ガイドなどによく掲載されているマリア像、チャックモールやキリスト像を巡るコースでした。旅行ガイドの写真では、沈めた直後のものなのできれいですが、チャックモールあたりは藻がついていてなんだかわからないような状態になっていました。最大で7.5m、平均で4.6mの浅いダイビングなので、ウエイトは重めにしておいたほうがいいと思います。ここでも、ネズミフエダイなどの群れが見られました。

ネズミフエダイの群れ
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シーザーグラントの群れ
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ガイドブックなどに
よく載っています
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公園内には木製のデッキチェアとパラソルもあり、ゆっくりすることができます。せっかくチャンカナブ国立公園まできたことですし、ダイビング後にちょっと休んだ後にシュノーケリングをしてみることにしました。実際、多くの人がシュノーケリングを楽しんでいます。皆、救命胴衣をつけてやっていましたが、なくても特に注意されることはありませんでした。透明度はとても良いです。見られる魚は、フィエスタアメリカーナ前とあまり変わりませんでした。

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公園のビーチ
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天気もとても良かったです

公園内にはイルカが飼育されている生簀があるのですが、その付近までシュノーケリングで行ってみると、アジの仲間(ホースアイジャック, ムナグロアジブルーランナー)が群れていました。特に桟橋の先端付近には魚が多かったです。といっても、この辺りまでシュノーケリングできているゲストは他にはいませんでしたが。

ムナグロアジはけっこう大きいです
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昼頃にホテルに戻りビーチでのんびり過ごします。フィエスタアメリカーナにはダイビングショップがあって、1タンク6ドルでセルフダイビングができるようだったのですが、あまり時間もなかったので今回は止めておきました。

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ランチタイムはハンバーグなども
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フライドポテトも自由に食べられます

午後も何度かシュノーケリングをして過ごしました。リーフ沿いを泳いでいると、幼魚をけっこう見かけます。中でもスポッテッドドラムの幼魚はかわいいですね。カリブ海の魚は、ほとんどが太平洋で見られるものと別種ですが、中には一緒の魚もいます。そのひとつがオニカマスで、一匹でじっとしているところをよく見かけました。

太平洋でもおなじみのオニカマス
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カリブ海では有名です
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Sunset
綺麗な夕日

夕方にはきれいな夕日が見られました。

夕食はホテルのイタリアンレストランに行く事にしました。このレストランは予約が必要です。私達はたくさんは食べられないので、いつもは1人前を二人で食べてちょうどの量なのですが、せっかくのオールインクルーシブということで、それぞれでコースを注文してみることにしました。前菜はまぁまぁ良かったです。特にカラマリは美味しかったです。しかしなんと次のスープがボールに入って来ました。日本で食べるのとは量が違いすぎます。スープを全部飲んだところで、すでに満腹気味です。次のパスタは塩味が濃く、満腹ということもあって半分ぐらいでギブアップです。その後のメインのポークも凄い量でほとんど食べられませんでした。最後のデザートはなんとか食べられました。全体的に味よりも量といった感じでした。メキシコは肥満の人が多いという話でしたが、これだけ食べれば、太るのもわかる気がします。

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前菜はふつう
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カラマリは美味しかったです
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スープは多すぎです
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パスタ。これだけで一食分あるような。
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メイン。もう食べられません...
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デザートはなんとか食べました
7日目

時間が早い方がさらに透明度が良いかも?と思い、朝食前にシュノーケリングをしてみることにしました。

透明度については、特に早朝の方が良いということもなく、常に良い状態が保たれていました。数カ所で水が少し湧いているところがあって、手をかざしてみると冷たい水がでていたので、おそらくは地下水がでてきているのではないかと思います。シュノーケリングではホテル前のエリアから、さらに右方向と左方向に少し遠くまで泳いでみましたが、特に見られるものに変化はありませんでした。どちらかというとホテル前の桟橋周りの方が魚影が濃かったです。

朝食後にコーヒーカウンタで、食後のコーヒーをもらうことにしました。オールインクルーシブなので、こちらも飲み放題です。コヒーショップのバリスタが日本に興味があるらしく、スペイン語の日本の紹介本を見せて、いろいろと説明してくれました。ホテルでは、ほとんどアジア系のゲストを見かけることがなかったのですが、それでも多くのスタッフは日本への関心は持ってもらえているようです。プラヤデルカルメルでも、日本人旅行者はまったくといって見かけなかったのですが、コスメルのフィエスタアメリカーナでもほとんど見かけなかったのは意外でした。それとも時期的に少ない時だったのでしょうか?

COFFEE
コーヒーカウンタ。こちらも飲み放題

Pool
ホテルのプール。まだ朝なので空いていますが、
昼になると子供達で賑やかになります。

午前中ものんびりしながら、ときおりシュノーケリングをしてみました。桟橋周りはすでに何度かシュノーケリングしていたのですが、ちょっと離れたところにセルフィンブレニーがいることに初めて気づきました。背ビレを動かす仕草が、とてもかわいいです。よくよく周りを見てみると、他にも数匹いるようです。何度も泳いで、初めて気づく魚というのもいるのですね。

それにしてもカリブ海の魚は太平洋と違う種類ばかりでなかなか面白いです。ときおり、魚が地底に体をこすりつけているシーンを見かけたのですが、そういえば太平洋やインド洋で良く見かけるクリーニングのベラがいません。フレンチエンジェルフィッシュの幼魚がクリーニングをしているところを何度か見かけたり、ある魚が小さなベラにクリーニングしてもらおうとしているところを見かけましたが、やはり専門職(?)でないせいか、ちょっとクリーニングしてやめてしまったりと、なかなかうまくいっていないようでした。太平洋などでは普通に見かけるホンソメワケベラですが、なかなか重要な役割を担っているようです。

12時でチェックアウトですが、フェリーの時間は夕方にしてあったので、それまでホテルでシュノーケリングなどをしながら、のんびり過ごしました。チェックインのときにつけてもらう腕輪でオールインクルーシブであることがわかるようになっているのですが、チェックアウトのときにそれを外します。オールインクルーシブの特典については、一人あたり5ドルで1時間づつ延長できるらしいかったのですが、もうすでに散々食べて飲んだので、延長はせずにチェックアウトしました。

コットンウィックグラントの群れ
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夕方までのんびりしたところで、フェリーでプラヤデルカルメルに戻りました。ダイビング器材の場合、壊れ物ということで船内に預けることができず、自分でフェリーの先端に置くように言われましたが、船の先まで荷物を運ぶのも大変だし、スコールがきたら濡れてしまいそうなので、なんとか預かってもらうことにしました。帰りのフェリーはほとんど満席になっていました。乗船に時間がかかったようで20分遅れで出発です。30分ちょっとでプラヤデルカルメル到着です。フェリー乗り場からホテルまでは荷物を引いて歩きました。フェリー乗り場までは車は入れないようになっているため、送迎ができないというのがツアー会社の説明でしたが、少し上り坂になっていて大変です。チップを払えば荷物を運んでくれる人がフェリー乗り場に待機しています。

ホテルにチェックインした後に、夕食に食べに行く事にしました。三日目に行ったガイドブックに載っている店があまり美味しくなかったので、今回は美味しそうに見えて、さらに利用している人が多そうな店に入ってみました。入ってみると外から見える席が埋まっているだけで、中は空いていました。これも戦略なのでしょうか?でも料理はかなり美味しかったので、選択は間違っていなかったようです。

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すっかりお気に入りとなったセビッチェ
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タコスなど。どちらも美味しかったです
8日目

早朝の3:45にピックアップです。これから長い帰国の旅が始まります...しかしピックアップの時間から10分待っても来ません。送迎連絡先に連絡してもらおうとしたのですが、話中でつながりません。大丈夫なのか?と焦ったところで、15分少し経ったところで送迎車がきました。

カンクンからダラスまでは、機内食は有料のようで、メニューが置いてありました。ジュースだけは無料で提供されます。ダラスで乗り換えですが、ここでは往路のときのように荷物を受取る必要がありません。アメリカは乗り継ぎでも入国審査を受けなければならないので大変です。今回も長蛇の列になっていました。ちょうど日本から到着した便からの旅行者が並んでいるようです。私達の前に並んでいた人は、これから国内線への乗り換えのようで、時間があまりないということで日本語が通じる係員と相談していましたが、たぶん間に合いませんねと言われていました...。係員は国際線への乗り継ぎだと空いているレーンへ案内できるのですが、国内線だとできないんですよ、と説明していました。でも結局は空いているレーンに案内してくれたようです。アメリカでの乗り継ぎは注意が必要のようですね。

ダラスから成田までは半日ちょっとかかります。長いですね~。

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ダラス - 成田 機内食1
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ダラス - 成田 機内食2
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ダラス - 成田 機内食3

私にとっては初のカリブ海だったのですが、とにかく太平洋と違う魚ばかりで面白かったです。今回は普通のダイビングは3回ぐらいしかできなかったのですが、もう少しやってみたかった気もしますね。

ジンベエシュノーケリングは、無事にジンベエザメを何度も見られてよかったです。特に二匹が並んでいるところなども見られて最高でした。セノーテダイビングも、なかなか良かったです。

ちょっと遠いですが、また来たい海ですね。