200808

2008年8月に行ったヤップ島(ミクロネシア連邦)の旅行記です。マンタで有名なヤップ島ですが、私達のときも遭遇率は5ダイブ中6回でかなりの高確率でした。ただ数は1~2枚どまりでした。雨季でしたが、とても穏やかな天気でした。

旅行前

ここ最近、コンチネンタル航空を利用してパラオによく行っているのですが、時折ヤップ経由になってしまうことがあります。経由便だと、往路はパラオ到着が遅くなり、復路だと夜中の4時ぐらいに起こされるので、なるべくならヤップ経由便は避けたいところです。でも逆にヤップに行くのであれば、そんなことも気にする必要もなくなぁと思い、ヤップについて少し調べてみました。するとヤップは、マンタが有名らしく、シーズンは夏のようです。ちょうどアジア内の特典旅行にいける分のマイルがあったので、だめもとでお盆のヤップ行きを調べてみると、なんとちょうど空きがあったらしく予約をとることが出来ました。とりあえず夏はヤップに行くことにしましたが、飛行機で1時間ぐらいしか離れていないパラオはオフシーズンなんですよね。ダイビングには風向きというのがかなり影響するということなのでしょうね。

ヤップ行きが決まってから、いろいろとヤップについて調べようとしたのですが、いつも使っている地球の歩き方には扱いがなかったりと、なかなか情報が少なく、ネットの情報のみが頼りでした。ダイビングについては、どうやらビレッジビューホテルに併設されているライズ ダイビングセンターが日本人ガイドがいて、しかもマンタポイントから近いということで利用することにしました。

1日目

コンチネンタル航空CO962便で成田を10:30に出発です。グアムで乗り換えてCO953で21:10にヤップに到着です。ヤップ経由のパラオ便は、ヤップの空港ではABC列の乗客のみ飛行機から降ろされます。ほとんどの乗客はパラオに行くらしく、待合室に向かっていました。ホテルの送迎のバスに乗って、ホテルに移動です。送迎代は一人あたり片道で$5でした(精算は最終日)。途中で小さなスーパーに寄ってくれました。今回宿泊したビレッジビューホテルは、ヤップ島の中でも中心地から離れたところにあり、ホテルまで行ってしまうと店がないので、必要なものは買いだめしておく必要があります。といっても、私達は水を少し買っただけでした。

ホテルまでは30分以上かかり、部屋についたころには夜の10時半ぐらいになっていました。これから明日のダイビングの準備は厳しいなぁと思っていると、明日のダイビングは昼の12時半に集合との置手紙がありました。よかった。それならそのまま寝てしまっても、明日の午前中にゆっくり準備できそうです。そのままバタンキューで寝てしまいました。

2日目

注文した朝食

朝食は9:00からとのことだったので、少し前に起きてホテルのレストランに行きました。朝食は一人$5で、四種類から選ぶことが出来ます。

1.トースト・ベーコン・タマゴ
2.パンケーキ・ベーコン・タマゴ
3.ライス・スパム・タマゴ
4.ライス・ソーセージ・タマゴ

この日は 2) と 3) を注文してみることにしました。パンケーキは砂糖を入れ忘れたのでは?というぐらいに甘みがありません。スパムはかなり塩からい...明日からは 1) と 4) にしよう...ご飯は日本で食べているのと同じ味でおいしかったです。


潮が引いているためボートが出せません

食事後に少し散歩してみることにしました。雨季のせいなのか、あまり天気が良くありません。曇天で、雨がパラパラと降ったりやんだりです。この時間帯は干潮でダイビングボートが出せそうもありません。遠浅の海岸で、桟橋もないので、ダイビングにいける時間は潮の時間にかなり影響されるようです。

昼からのダイビングということは、戻りは夕方なので、昼食を早めに食べておくことにしました。少し前に朝食を食べたばかりですが、腹が減ってしまうと動けなくなりますからね。レストランでは、昼食と夕食はメニューから選んで注文します。20種類ちょっとぐらいのメニューがあるので、好みに応じて食べられるのがいいですね。今回はとりあえずカツ丼ひとつを二人で分けることにしました。予想したよりも、かなり量があって、二人でも食べきるのに苦労しました。すっかり満腹状態でダイビングへ。


カツ丼はボリュームタップリでした

ダイビングセンターは、ホテルの敷地内でレストランのすぐ隣です。ホテルそのものが、そんなに広くないので楽でした。一本目は外洋のポイントのGoofnuw Mini Wallでした。外洋側から、環礁のチャネルに入っていくコースです。カスミアジが目の前を通過していきました。ここのカスミアジはダイバーに慣れているのでしょうか?突然、ゴマアイゴに似た魚の群れが目の前を大群で通過していきました。ガイドの話では、こんなの見たこともないそうでした。後から調べてみたところ、ゴマアイゴに似ているゴールデンラインドラビットフィッシュの群れでした。

二本目はマンタポイントのGoofnuw Channelです。 マンタのクリーニングステーションは、深い場所と浅い場所の二箇所にあるのですが、最初に深い側をチェックした後、浅い側でマンタ待ちします。10分ぐらい待ったのですが、結局この日はマンタは現れませんでした。

夕食はパパイヤサラダと豚のグリルを注文しました。パパイヤサラダはなかなかおいしかったです。レストランの食事は、どうしても肉・炭水化物中心になってしまいますが、サラダがあるのは助かりますね。ただ豚のグリルは焼きすぎでコゲコゲ。苦くて食べるのも一苦労でした。どうも当たり外れが大きそうです。

3日目

朝のビーチ。鏡のような水面です

朝から快晴です。ホテルはビーチに建てられているので、部屋からは海がすぐ目の前に見えるのですが、これが海?というぐらいにフラットな水面です。まったくといっていいほど波がありません。

この日のダイビングは少し早めの9:00に出発でした。レストランは通常は9:00からのようですが、ダイビングが朝早いときには、一時間前からオープンしています。一本目はGoofnuw Channelでマンタ狙いです。Goofnuw Channelは、利用しているダイビングセンターのすぐ近くにあるため、5分程度で到着します。他のショップはヤップ島の中心街からくるため、一時間以上かけてきているとのことでした。ヤップはパラオと違って訪れる旅行客も少なく、ポイントがダイバーで混みあうことはほとんどないようなのですが、マンタポイントだけは例外のようで、この日は合計四隻が入っていました。マンタのクリーニングステーションはダイバーだらけでしたが、それでもマンタは登場してくれました。

一本目と二本目の休息は船の上でとります。エグジット後には、ノニ茶とワッフルが用意されています。このワッフルはなかなか美味しくて、すっかり私達のお気に入りになりました。この日は天気も良く、海もフラットなので気持ちがいいです。このときのゲストで、パラオで潜ってからヤップに来た人がいたのですが、パラオではジャーマンチャンネルですらうねりが入っていたとのこと。ちょっと離れただけで、ここまで違うものなんでしょうかね。


ノニ茶とワッフルが用意されています

休憩中です

二本目は外洋で潜ることになりました。マンタポイントは、ヤップをとりまく環礁の内側にあるのですが、さすがに環礁内側ということもあってか透明度はあまりよくありません。しかしながら外洋はかなり透明度が良く、サイパン・ハワイもしくは慶良間と同じぐらいに感じられました。ただ魚影は少ないです。このときは途中でマンタが通過していきました。ガイドによると外洋でマンタとすれ違うことは、あまりないそうなのでラッキーでした。クリーニングステーションではないので、そのまま通り過ぎていってしまいましたが。

NIKONOS-V 20mm
ゴールデンラインド
ラビットフィッシュの群れ
NIKONOS-V 20mm
外洋でのマンタ。
透明度も良かったです

ダイビングから戻って昼食を食べた後、部屋で一休みです。ホテルはすべてバンガロー形式で二部屋で一棟になっています。かなり大きなベランダがあるので、日陰でそよ風に吹かれながら休むことが出来ます。これでデッキチェアとかがあれば完璧なのですが...

一休みしたあとに、ビーチでシュノーケリングすることにしました。かなり遠浅のビーチで、手前側は水草しかなく魚はほとんどいません。15分ぐらい泳いだあたりから水草のエリアが終わって、珊瑚が現れてきます。さらに10分ぐらい泳ぐと枝珊瑚などがたくさんあるエリアに到着します。この辺りまで泳いできても、場所によっては足がつくぐらいの深さしかありません。環礁の内側ですが、かなり透明度が良かったです。魚も沢山いました。かなりの距離を泳ぐ必要がありますが、シュノーケリングとしては楽しめる場所だと思います。ただやっぱり戻るのは大変でした。

夕食はチーズ鳥唐揚げと、照り焼きチキンを注文しました。ほとんど日本にいる感覚で食事ができるのがいいですね。でも照り焼きチキンは、先日のカツ丼とはうってかわって、ライスの上に具がちょこっと載っているぐらいでした。量についてもメニューによって大小の差がかなりあるようです。味はどちらも美味しかったです。

ホテルは島の東側なので海に沈む夕日は見られませんが、島の上に雲がなければ夕焼けが見られることもあります。この日は一瞬だけですがきれいな夕焼けが見られました。


左がチーズ唐揚げ、右が照り焼きチキン

一瞬でしたが夕焼けが見られました。
4日目

昨日のマンタポイントはヤップにしては、非常に混んでいたので、この日は朝7:00に出発ということになりました。レストランは6:00からのオープンで、まだ外は暗い時間です。夜中にはスコールがあったようで、雨の音で一度起きてしまいました。朝方にも少し雨が残っていたのですが、その後は一日晴れました。


今日もいい天気

何匹か犬がいました

一本目はマンタポイントのGoofnuw Channelでした。エントリ直後にマンタが通過。マンタのクリーニングポイントでも二枚がいましたが、すぐにどこかにいってしまいました。通常は、かなり長い時間、クリーニングステーションの周りを旋回するらしく、今回のようにすぐにどこかに行ってしまうのは珍しいそうでした。

二本目は外洋で潜りました。エントリーしてすぐにカンムリブダイの群れ。その後、マダラトビエイ一枚と、途中でナースシャークを見つけました。ナースシャークは穴の奥にいる事が多くて、なかなか見つけるのは大変らしいのですが、今回のナースシャークは尾が外に出ていました。でも見つけたのはガイドではなくて、後ろの方で泳いでいた一人のゲストでした。最初はウツボだと思って、皆を呼んだそうです。

ヤップに来る前にネットで調べた中で、WEB-LUEというサイトのヤップの記事があったのですが、その中でインドオキアジの群れが見られると書かれていたので、ガイドにどこで見られるのかを聞いたところ、20分ほど離れたMill Channelに行けば見れるとのことでした。ポイントが島の東側になるために潮のタイミングによって行けたり行けなかったりするらしかったのですが、この日の三本目は、そのMill Channelに行くということで参加することにしました。これまでも、午前の二本のダイビング終了後に、午後に一本の追加ダイブも行われていたのですが、環礁内ということでパスしていたのでした。ちなみに、このヤップの記事は印刷された物が、ホテルの部屋に用意されていました。

NIKONOS-V 20mm
マンタ
NIKONOS-V 20mm
カンムリブダイの群れ
NIKONOS-V 20mm
穴に隠れているナースシャーク

この日の昼食はお好み焼きを注文しました。かなり量があって、一人前を二人で食べて十分ぐらいでした。チーズもたっぷり載っていてなかなかおいしかったです。


島で一番大きな集会場

食後に少し休憩したぐらいの時間に、三本目に出発です。途中に、島で一番大きいらしい集会場があります。三本目はMill ChannelのManta Ridgeでした。エントリしてすぐのところに根があって、まわりにギンガメアジが群れています。ヒメフエダイの群れなどもいて、かなり魚影の濃いポイントでした。ただギンガメアジの群ればかりで、インドオキアジの群れがいません...しかも、ここのギンガメアジはすぐに逃げてしまいます。根を一周しましたが、いるのはギンガメアジばかりです。最後に、それでもギンガメアジを撮影しておこうと、逃げていく群れに近づいてみると、数匹に薄い縞模様が...なんとインドオキアジがギンガメアジの群れに紛れていました。しまった、それなら最初から注意してみておくんだった。その後は根を離れてChannelの奥の方に移動していきました。そこでもギンガメアジの群れは何度も見たのですが、インドオキアジはいませんでした。ここのポイントには、水中に石貨があります。

この日の夕食はパパイヤサラダとカツ丼を注文しました。この組み合わせが量もあるし野菜もあるしで定番になりそうです。

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