5日目(最終日)

柏島のダイビング旅行もいよいよ最終日となってしまいました。昨日と同じように宿毛の宿からダイビングサービスAQUASに向かいます。

一本目は昨日に続いてホムラハゼが見られるポイントでした。ホムラハゼがいる場所に行ってみると、すでに他のダイビングサービスのゲストが撮影中です。巨大なビデオらしき撮影システムを使っていて、そう簡単には空きそうもありません。しばらく周辺で他の魚を見ながら空くのを待ちます。

RX100M5
タテジマヤッコのオス

ある程度時間が経ったところで、やっと撮影している人がいなくなったので、ホムラハゼのいる場所に行ってみます。ガイドが確認してみると、どうやらホムラハゼが出てきているようです。出てきているといっても穴の奥にいることにはかわりなく、ガイドにライトで照らしてもらいながら、一人づつ撮影します。ホムラハゼは通常のライトを当てると隠れてしまうということで、照らすときには赤いライトを使用します。

一人目が撮影して交代というところでガイドが確認してみると、再び隠れてしまったようでした。しかたがないので出てくるまで待つことにします。

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しかしながらなかなか出てきません。

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相当待っても出てこないので、今日は無理そうですとガイドがスレートに書いたので、もう無理かなと思って一旦場所を離れたのですが、ひょっとすると?ということでガイドはその後も確認を続けていました。

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ガイドは何度も首を振って無理そうなしぐさをするのですが、それでも粘ってくれます。さすがにもう浮上しないといけない時間になりつつも、さらに粘り...ついに再びホムラハゼが出てくれました。順番に撮影したのですが、一回目ではうまくピントが合っていなく、二周目でなんとか全身が写っている写真を撮影することができました。

α6000 16-50mm
ホムラハゼ
RX100M5
アオサハギの幼魚

ガイドが最後まで粘ってくれたおかげで、念願のホムラハゼを撮影することができました。この一本はダイビング時間も70分以上でした。

ちなみに私たちは3日間ダイビングをしたのですが、意図してローテーションしているのか3日とも別のガイドでした。初日と3日目のガイドはいろいろと細かく魚を教えてくれてとても良かったです。2日目のガイドは割と放任的だったのですが、おそらくリピータのゲストにとってはその方が良いのかもしれません。

二本目は後浜No.2でした。

柏島では定番の珍しいキツネメネジリンボウをやっと見ることが出来ました。これまでも後浜で見られるかも?とエントリー前に説明を受けていつつも、見れていなかったのです。これで日本で見られるネジリンボウ属の4種を、今回の柏島のダイビングで見ることが出来ました。改めて柏島のポイントの凄さを感じます。

α6000 16-50mm
ヒトスジギンポ
α6000 16-50mm
ニシキベラの群れ
産卵中でした

ニシキベラの群れが珊瑚の上に集まってきていて、産卵を繰り返していました。夏頃によく見られるシーンのようです。

二本目を終えてダイビングショップに戻ってランチです。天気予報では雨が降ることになっていたのですが、昼頃には晴れ間も少しでたりと良い方向に外れてくれたようです。ランチ後は今日も海況は穏やかだったので、後浜でシュノーケリングをしました。透明度が高いなかでの見事なテーブル珊瑚は何度見ても素晴らしいです。これで魚が多いと最高なのですが...

ところで、この後浜でのシュノーケリングですがグラスボートが来た時には岸に寄っておいた方が良いようです。というのもグラスボートからのいやがらせを受けるらしく、私たちがダイビングをしているときにもシュノケラーがグラスボートから注意を受けていました。別に後浜はシュノーケリング禁止にはなっていないので、泳いでいても問題はないらしいのですが、どうやら目の敵にされているようです。私たちは幸運にもグラスボートと遭遇することはありませんでした。

三本目はひょっとして勤崎というポイントでした。面白いポイント名ですが、昨日に潜った勤崎の近くのポイントというかブイになります。目的はヤシャハゼでだったのですが、後ろ姿ながら見ることが出来ました。

α6000 16-50mm
ヤシャハゼ
α6000 16-50mm
ニシキアナゴ
α6000 16-50mm
イサキの群れ

スケロクウミタケハゼなど、これまでに見たことがない生き物がたくさん見られます。あまりにもたくさん撮影したので、RX100M5の方は途中で32GBのSDカードが一杯になってしまいました。過去の失敗写真を消しながらの撮影になってしまいました。

カスミヤライイシモチは口のなかに卵を持っているように見えました。ガイドがスレートにスベスベマンジュウガニと書いて教えてくれた時には愛称かなにかと思ったのですが、後で調べてみるとれっきとした和名でした。

これでダイビングも終了です。ダイビングショップに戻って器材を洗って干しておきます。シャワーも浴びてさっぱりしたところで精算です。AQUASは支払いにカードが使えるのですが、お得なダイブチケットはカードが使えないので、ある程度の現金を持ってきておいた方がよさそうです。

荷物をすべて車に積んで帰宅です。帰りに土佐清水で夕食を食べようとしたのですが、狙っていた食堂が行ってみたら臨時休業でした。どうもお盆期間中は漁に出ないため、素材が入手できないことがあるようです。

渋滞については、かなり長い渋滞情報が何回かでていましたが、通過するころには解消されていたため、予定通りの時間に帰宅することが出来ました。

今回、初めて柏島に潜ってみて遠くまでくるのに値するすばらしいポイントだと思いました。関東から車でくるのは、自分たちぐらいかと思っていたら、他にも数組がもっと遠いところから来ていたのには驚きでしたが。

ちなみに帰りの徹夜での半日運転の影響で、その後数日は体調がすぐれませんでした。やっぱり車での往復は無理があるようです。

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