3日目

昨日と同じ8:15のピックアップでダイビングサービスに向かいます。希望通りペリリュー島への遠征の船に乗ることが出来ました。ガイドは秋野さんです。

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今日も快晴です。
パラオらしい風景を見ながら
ペリリュー島に向かいます。
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ジャーマンチャンネルを通過。
ペリリュー島はまだまだ先です
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ポイントマップ

ペリリュー島にはイエローウォールやアンティアスなどいろいろなダイビングポイントがあるのですが、今回潜ったのはすべてペリリュー島の南端のオムルウム岬の先にあるポイントでした。この岬には西太平洋戦没者の碑があって、海上からもよく見えます。この碑は2015年に天皇が慰霊のために訪問されたところです。

ポイント名としてはマップの右側を潜った時にはペリリューエクスプレス、左側を潜った時にはペリリューコーナとなります。どちらに潜るにしても、ダイビングコースとしてはリーフ沿いに先端の方に泳いでいくことになります。このポイントはペリリューカットの付近が水深14mで、先端に行くにつれて深くなっていきます。先端では水深30mぐらいになります。ずっと深いところを潜ることもあって、潜水時間は25分程度+安全停止と短めです。

これまでに何度も潜っていますが、すごい流れの中で大変な体験をしたこともある一方、魚の大群などをたくさん見てきたポイントでもあります。

一本目はエクスプレス側からゆるい流れが入っているということで、エクスプレス側を流すことになりました。エントリーしてすぐにロウニンアジの群れが見られたのですが、近づこうとすると逃げていってしまいます。結局、あまり近づけないまま、去って行ってしまいました。エントリー前の説明では、ゆるい流れのときにはロウニンアジの群れがどこにいるか予測がつきにくくなるということでしたが、一本目からロウニンアジの群れが見られて幸先良い感じです。

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ロウニンアジの群れ
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オジロエイ
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ロウニンアジの群れ

二本目はエクスプレス側からの流れが一本目よりも強くなってきているということで、中央付近でエントリーしてペリリューコーナ側に流された後、コーナ側のリーフ沿いを先端まで泳ぎました。

先端まで来たところでロウニンアジの群れがリーフに近づくのを待ちます。ガイドがいろいろな技を使ってロウニンアジの注意を引こうとしてくれています。しばらくするとロウニンアジがリーフに近づいてきます。ガイドの技が効いたのでしょうか?

このタイミングでガイドから浮上のサインがでました。リーフに近づいてきたロウニンアジの群れにかなり近づくことができました。流れあり、大物群れありでペリリューならではのダイビングですね。

二本潜った所で、ペリリューの港に移動して昼食をとります。

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ペリリューの港(キャンベック)
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とんかつ弁当

昨年に来た時に比べて、新しく建物が作られていたり、休憩所が二階建てになっていたりして整備が行われたようです。ちなみにペリリュー島でのダイビング許可証はブルーコーナーやウーロンチャネルで必要となるロックアイランド許可証とは別になります。あらかじめショップで購入しておく必要があったのですが、すっかり忘れていてランチタイムに港で購入することになりました。念のため現金を持ってきておいて良かったです。

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増築されて二階建てになっていました
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以前どおりのトイレですが、
水洗で紙も用意されています
※女子トイレは戸がうまく閉まらなくなっていました
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壁面に広がるバラフエダイの群れ

三本目は流れがペリリューコーナ側から入っていました。午前二本とは逆方向です。ペリリューカットの付近からエントリーしました。カット付近にはバラフエダイの大きな群れがいました。コーナ側から流れが入っていることもあって、壁一面にバラフエダイが広がっています。ちなみに、この時間帯は産卵はしないので、群れを見るだけになります。

三本潜った所で、ペリリュー遠征は終了なのですが、ガイドの提案でコロールに戻る途中のジャーマンチャンネルでもう一本潜って行くことになりました。すでに夕方に近い時間になっているので、ボートの数もかなり減っています。ジャーマンチャネルはローカルルールで15:30までは中層を泳いではいけないことになっているのですが、それ以降にエントリーして中層でマンタを探すことになりました。

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クマザサハナムロとロウニンアジ
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マンタ

クマザサハナムロ、ギンガメアジ、オニテングハギなどいろいろな魚の群れがいて、とても魚影が濃いです。肝心のマンタは大きめのものが一枚と、とても小さなものが一枚見られました。小さなマンタはあまり警戒心が高くないのか、ダイバーの周囲を泳いだりしていました。

ダイビング終了後、コロールに戻ります。明日のダイビングについては、バラフエダイの産卵をみたいということでリクエストを入れたところ、急遽早朝バラフエダイ+ペリリュー島遠征の船を作ってくれました。楽しみです。

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白身魚のカルパッチョ

夕食はデセケルから歩いて数分のところにある美登寿司に行きました。私達が入った時には、まだ席がいくつか空いていたのですが、しばらくして店内はほぼ満席に近い状態になりました。日本人のゲストの他に中国から来たと思われるゲストが沢山来ていました。最近、日本に観光にくる中国の旅行者が増えていることが話題になっていますが、ここパラオでも増えているのでしょうか?

かつおのたたきとまぐろのカルパッチョを注文したところ、いずれも売り切れとのこと。カルパッチョは白身魚で作ってもらいましたが、美味しかったです。

美登寿司はクレジットカードが使えますが、5%増しの値段になってしまうので、現金を用意していったほうが良いです。

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カンクンソテー
不足しがちな野菜を食べます
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にぎり寿司
4日目
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朝日です

バラフエダイの産卵狙いの早朝ダイビングです。ホテルのピックアップは通常より3時間早い、5:15でした。朝日を見ながらポイントのシャークシティに向かいます。

ポイントについたら、さあエントリーの準備と思いきや、ガイドに寄ればバラフエダイの群れは確かにいるけど、まだ産卵する感じではないので、待ちましょうとのことでした。 そう言われつつも、なんとなく早くエントリーしないと!と思ってしまい、エントリーの準備をしてしまうのですが、ガイドはすごく落ち着いた感じで、まだ準備には早すぎますよとのことでした。

2009年の年末年始にバラフエダイの産卵をペリリュー島で狙ったことがあるのですが、そのときには日の出ちょっと過ぎぐらいのエントリーでした。ガイドによればシャークシティでの産卵はペリリュー島のものよりも、ずっと遅い時間のようです。

結局、ボートで1時間ぐらい待ったところで、産卵を開始しだしているということでエントリーしました。しかし泳げど泳げどバラフエダイの群れが見えません。かなり泳いだ所で、やっとバラフエダイの群れが見えてきました。どうやら棚の上にいたバラフエダイがドロップオフ側に移動していたようです。

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バラフエダイの群れ
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巨大な群れです
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産卵しようと集まっています

それにしても、ものすごい大きな群れです。しばらくすると数回、産卵シーンが見られました。シャークシティのポイントでは、中層で泳ぎながらバラフエダイの群れを見ることになるのですが、流れがあるので同じ場所を保持するためには泳ぎ続ける必要があります。

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ツナサラダ+ハム+チーズでサンドイッチを作ります

後半になってバラフエダイが棚の方に戻って行ったのですが、前半に相当に泳いだ上に、さらに位置を保持するために泳ぎ続けて疲れ果てていたため、さすがについていくことはできませんでした。

早朝ダイビングが終了したところで、そのままペリリュー島に向かいます。途中のブルーコーナー付近で停泊してダイビングサービスの方で用意してくれる朝食を食べました。

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ミカヅキツバメウオの群れ

ペリリュー島の一本目(本日二本目)は、エクスプレス側のリーフを流しました。エントリーしたところ、下の方をミカヅキツバメウオの群れが移動しています。移動している群れを撮影した後に振り返ると、ガイドが前を指しています。ロウニンアジの群れです。ただ近づくのは無理そうで、ここではそのままスルーします。

先端近くまでいったところで、ロウニンアジの群れに再び会うことが出来ました。今度はかなり近づくことが出来ました。

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ロウニンアジの群れ
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かなり接近できました
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一斉に移動しています
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問題(?)のナミフエダイ

二本目(本日三本目)もエクスプレス側のリーフを流しました。ここまで昨日を含めてペリリューでのダイビングでは4本連続でロウニンアジの群れと会うことができていて、また見られるに違いないと思っていたのですが、このダイビングでは大物は何も出ませんでした。

この久々に外したダイビングが、私の900本の記念ダイビングだったという...

ところで、このダイビングでは先端近くの棚でロウニンアジの群れを待っている時にガイドがナミフエダイを紹介してくれました。このナミフエダイは、パラオではペリリュー島では見られるものの、ブルーコーナーでは見ることが出来ない魚のようです。私達もラジャアンパットで撮影したことがあるぐらいで、どちらかというとレアな魚と言えると思います。そういう意味ではガイドが紹介してくれたのは当然とも言えるのですが、リピータの方々の経験では「ガイドがナミフエダイを紹介するとき=大物が見られない」とのことでした。どうやら大物が見られないままでは何も魚が見れていないことになってしまうため、それを防ぐためにナミフエダイを紹介しておくのだとか。リピータの間ではジンクスみたいなものになっているようです。

エグジットしたところでペリリュー島の港に戻って昼食です。昼食の弁当は44種類から選べるのですが、結局はお気に入りの数種類を繰り返して注文してしまっています。というわけで、今日もとんかつ弁当です。

昼食後しばらくしたところで三本目(本日四本目)に出発します。ペリリューではローカルルールとして、午後2時以降のエントリーが禁止されているようで、あまりのんびりできません。

ペリリューカットからエントリーして、コーナ側を流します。カット付近にバラフエダイの群れがあいかわらずいました。その先にギンガメアジの群れです。

しばらくしたところで、もうひとつのチームのガイド(クリス)が沖に向かってダッシュしているのに気が付きました。私達のチームのガイドもダッシュしています。なにを見つけたのかは分からなかったのですが、とりあえず私もダッシュしてみました。ずーっと沖の方に泳いでいくと、サメが見えます。オグロメジロザメとは少し違っているようなのですが、何のサメかよくわからないままにとりあえず数枚の写真をとっておきました。あとでガイドに聞いてみると、そのサメこそが産卵などで時折見かけることのできるブルシャーク(オオメジロザメ)とのことでした。なんと!これまでシルエットでしかみたことがなかったので、わかりませんでした。こんなに近くでみたのは、もちろん初めてです。最後にはロウニンアジの群れもでて、最高のダイビングでした。一本前のダイビングでは何も出ず、今度は大物登場と当たり外れが大きいところがペリリュー島ならではですね。

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ギンガメアジの群れ
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ブルシャーク!
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最後にロウニンアジの群れ

明日のダイビングについては、今日と同じパターンで早朝バラフエダイ産卵+ペリリュー島の船がでるということで、リクエストを入れておくことにしました。遠征ダイビングとしてはペリリュー島行きと、もう一つマンタ狙いのユーカク方面行きがあって、ユーカク方面も一度は行ってみたいとも思っていたのですが、ペリリュー島のロウニンアジがかなり当たっているので、ユーカク方面はやめてペリリュー島を優先することにしたのでした。

夕食はデセケルの隣にある「夢」に行きました。

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ジュースで乾杯
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パパイヤサラダ
この後は写真を撮影するのを忘れました

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