3日目

この日の午前のダイビングは昨日と同じEolienneでした。カレントはラグーン側から外洋に向けて流れるアウトカレントです。アウトカレントの場合、イルカが期待できるということで、リーフ上とドロップオフ側をいったりきたりして、小さな魚とイルカの両方をみるようなコースどりでした。途中でマダラトビエイがこちらに向かってきていたのですが、私達に気づいたのか突然方向を変えて逃げていきました。おかげで一緒にいたコバンザメがはぐれてしまい、うろうろとしていました。大物が多いのか、コバンザメが単独で泳ぎながら、誰につこうか探している場面を良く見かけました。ダイバーにもすりよって来ます。結局、このダイビングではイルカとは会えませんでした。エグジットしてボートで戻る途中で、パスに発生した波でイルカが遊んでいました。ここで遊んでいたために会えなかったようですね。

ダイビング後、朝食を取って一休みした後にシュノーケリングをすることに。砂地にオグロオトメイがいました。隠れている自信があるのか、かなり近寄っても逃げません。ホテルの周囲にはさほど魚がいないので、ティプタパスの方まで行ってみることにしました。ティプタパスの桟橋付近にはホテルの周りよりは魚がいましたが、そんなには差がない感じです。桟橋下にはアオヤガラが群れていました。これ以上先にいくと、パスの流れがありそうなので、引き返すことにしました。

午後のダイビングも昨日と同じコースでした。途中でカッポレがダイバーの周りを泳いでいました。カッポレを見たのは久しぶり(2000年のフィリティヨ/モルジブ以来)です。といっても皆興味がないようで、撮影していたのは私達だけでした。一匹だけだと重要視されないんでしょうか?それとも、単に私達がアジ好きなだけ?オオメカマスの群れと、オニカマス数匹を見かけたころにパスの入り口に到着です。下の方をみるとなにやら魚の群れがいます。なんだろうと思い、40mまで潜ってみるとメアジの大群が水底に広がっていました。サメやツムブリがアタックしていて、すごい光景が広がっています。といっても、DECOぎりぎりだったので、すぐに浮上しました。

午後のダイビングは、当初インカレントに着実にあわせるために一時間遅らせる予定だったのですが、直前に電話があってそのままの時間で行うことに。なんで遅らせるのをやめたのかは不明ですが、実際には毎日一時間ずつぐらい遅れていくようで、エントリーを遅らせてもインカレントには合わなかったようです。ただ喜田さんにインカレントにあわせるために遅らせる予定だったはずなのですが...と聞いたときには、「日々で一時間ずれていくのでこの時間で大丈夫ですよ。」と言っていたのですが、それは大丈夫ではないのでは?と思いました。どうも節々で当てにならないことがあったのが気になりました。

パスを少し入ったあたりで、ハワイアンフラッグテールの群れがいました。水深1mもないところに群れを作っています。今回のランギロアでは、過去二回の滞在では見ることが出来なかった(もしくは気づかなかった?)魚をたくさんみることができました。

NIKONOS-V 20mm
オニカマス
NIKONOS-V 20mm
カッポレ
NIKONOS-V 20mm
ハワイアンフラッグテール
4日目
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朝食付きに卵料理も含まれていました

この日の午前中のダイビングはAvatoru Passでした。ホテルの有る島の反対側のパスのダイビングで、ボートで10分ちょっとかかります。Avatoru Passのダイビングでは、帰ってきてから朝食では間に合わないということで、朝食がダイビング前にとれるように、集合時刻は8:00amとなりました。ダイビング後の朝食だと、ジュースやハムなどで一部空になっているものもありましたが、さすがに朝一番だとすべて揃っています。朝食の品揃えは、ハム・チーズの他に刺身があったので、毎回刺身ばかり食べていました。朝食では卵料理も注文することが出来ました。

この日はラグーン内はとても穏やかで波もなく、快適にAvatoru Passのポイントに到着しました。過去二回のランギロアでは、Avatoru Passまでのボートはかなり揺れていたような覚えがあるのですが、今回はかなり穏やかだったようです。エントリーしてすぐにメアジの大群が通過していきました。ガイドが魚を隠した岩の周りをサメがうろうろしています。「サメの餌付けはフレンチポリネシアでは禁止されました」とオーナの喜田さんは説明していましたが、Avatoru Passではまだやっているようですね。ここでは、他ではなかなか見ることが出来ないツマジロをすぐ近くで見られるのが売りになっています。ツマジロはオグロメジロザメよりも一回りぐらい大きいので迫力があります。最初のうちはダイバーの周りをすこし遠めに泳いでいたのですが、そのうちにダイバーの間を泳ぐようになり、最後にはダイバーの方にも向かってくるようになりました。なかなか食べられないのでいらついてきたのでしょうか?このあたりでポイントを離れて移動することになりました。

しばらく移動したところで、ギンガメアジの群れです。きれいなトルネードを作っていました。Avatoru Passの定番ですね。ランギロアは透明度がいいので、群れも遠くからでも良く見えます。さらに移動したところで、イトヒキアジが二匹いました。イトヒキアジは、これまでにパラオで一回、ガラパゴスで二回しか見たことがない、かなりレアな魚です。追ってみると全部で六匹の小さな群れを作っていました。群れの方は、ちょっと遠くて撮影はできませんでした。

NIKONOS-V 20mm
ツマジロです。迫力!
NIKONOS-V 20mm
ツマジロ
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定番のギンガメアジ
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かえって冷たい水が気持ちいい?

ダイビング後は、コテージで休憩です。ダイビング前に朝食を食べてあったので、この日はダイビング後をゆっくり過ごすことが出来ました。あいかわらずの穏やかな天気です。快晴の天気で風もほとんどなく、とても暑いです。ちょうど部屋のジャグジーがとても冷たかったので、体を冷やすためにちょっと浸かることにしました。最初は、こんな冷たいジャグジーじゃ使えないなぁと思っていたのですが、体を冷やすには最適です。泡も大量にでてきます。カルキの臭いがかなり強いのはイマイチでしたが...ちなみにジャグジーは泡のボタンを押すとかなりの音がします。普段はとても静かなだけに、この音はかなり周りに響くような気がしますね。

eduke
すごい勢いで食べています

しばらく休んだところで、シュノーケリングに行くことにしました。といっても、ホテル前は砂地にポツリポツリと岩があるぐらいで魚は少なく、昨日はTiputa Passの方まで行って見ましたが、大差ありませんでした。そういえば、レストランの下の方には、いつもボラがたくさんいます。今回はレストランの下をメインにシュノーケリングをすることにしました。透明度はあまり良くありませんが、魚影は濃いです。ボラが泳ぎ回っていますが、中にメアジが数匹いました。さらにギンガメアジの子供などもいます。トゲチョウチョウウオは、餌をくれるとおもって一直線にこちらに向かってきます。するとレストランにいた人が、餌付けのパンを投げてくれました。早速、手にもってパンを餌付けしてみました。トゲチョウチョウウオはパンをつっつくようにして食べています。ボラは近くまではきますが、パンまでは警戒心からか近づけないようで、まわりをうろうろしていました。レストランからパンを投げたときには、ボラの一人勝ち状態でしたが、直接だとダメなんですねぇ。油断していると、ブダイも食べに来るので、すかさず餌を隠して追い払います。ブダイは珊瑚をかじることができる歯があるので気をつけないと。

午後のダイビングのためにダイビングセンターに行ってみると、午前にAvatoru Passに一緒に行ったダイバーが、良かったので明日も行きたいけど、四人集まらないとダメとのことなので、一緒にまた行かないか?と誘ってくれました。イトヒキアジをまた見たかったので、明日も午前中はAvatoru Passに潜ることにしました。

午後はアウトカレントだったので、イルカ狙いです。ランギロアに来て最初の内は、リーフの上を見ながらのダイビングをしていましたが、今回はリーフから離れてのコースで、ひたすらイルカを探しました。途中でカマスサワラが三匹水面付近にいました。パラオのペリリューでもたまに見かける外洋性の魚です。浮上しながら近寄ろうとしましたが、そうこうしているうちにどこかに行ってしまいました。後でガイドが言うには、この15年で一回ぐらいしかみていない、超レアな魚とのことでした。

パスの入り口の方に流していくと、いました!イルカが四匹です。ダッシュしてみましたが、イルカは逃げてしまいます。こうなると、ダイバーが追いつけるわけもありません。追うのをやめると今度はイルカの方からこちらに泳いできてくれました。全部で10匹ぐらいいましたが、ダイバーの方には子供のイルカが寄ってきてくれました。ラパスのアシカも、子供の方が興味を持つようでダイバーと遊んでくれますが、イルカも子供の方がダイバーに興味を持ってくれるようですね。

最後の安全停止中にリーフ上にサバヒーの数匹の群れを見かけました。分布上は、いろいろな場所にいることになっていますが、ダイビングでは見たことがなかった魚です。しかし撮影するには遠い...う~ん、残念です。

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真っ赤に染まった空と海。きれいな夕焼けでした

ダイビング後は一休みした後に、シュノーケリングで再びレストランの下へ行ってみました。夕方頃になると透明度が落ちるせいか、魚がうまく見られません。シュノーケリングなら昼ぐらいまでの方がいいようですね。

この日も天気は良かったのですが、夕日が沈むころになると水平線上に雲がでてきてしまうため、日の沈むところは見られませんでした。そのかわり夕焼けが、とてもきれいな色に染まっていました。

5日目

今日も昨日と同じAvatoru Passでのダイビングということで、朝食はダイビングの前に取ることが出来ました。朝食は7時からということになっていますが、15分ぐらい前から、徐々にゲストが集まってくるようです。シックスパッセンジャーを使っているゲストも、少し早めに来ているようでした。それでも30分ぐらいで食べ終わらないと行けないので、のんびり食べる私達にはダイビング前に食べるのは無理かも?

朝のダイビングに行く頃に、いつもマダラトビエイがレストランの下あたりに来ていました。なにかあるんでしょうか?

この日のAvatoru Passは昨日と違って、すでに二隻きていて海の中は少し混雑していました。というわけで、残念ながら昨日ほどはサメに近づくことが出来ませんでした。う~ん、昨日にすごい近寄れたので、レンズをさらにワイドのものに交換してきていたのですが...そのうちにさらに一隻きてダイバーがサメを追い掛け回してしまったために、サメがばらけてしまいました。ランギロアでは、他のボートと一緒になることはほとんどないのですが、このときはなぜか混んでいましたね。今回の滞在でも、混んでいたのはこのときだけでした。

少し移動したところにいたギンガメアジは無視して、イトヒキアジを探します。最後の方で二匹のイトヒキアジを発見しました。これまで二回のランギロアの滞在では見たことがなかったのですが、このときにはAvatoru Passではいずれのダイビングでも見れた言うことは、ちょうどAvatoru Passに居ついていたのでしょうか?これから安全停止に入ろうというところで、再びイトヒキアジが現れたので、追ったところ5~6匹のイトヒキアジがいました。一応、ダイバーからは逃げるのですが、一定距離逃げた後は逃げるのを止めるので、あとちょっとで撮影できるところまで近づきそうな気がして、なかなかあきらめきれません。いっそのこと、サーっと逃げてくれると、こちらもあきらめられるのですが...

昼食を食べた後は部屋で一休みです。ビーチ沿いにはところどころにハンモックが用意されています。私達のバンガローのすぐ手前にもあったので、ハンモックでも寝てみました。ほんとに極楽といった感じですね。バンガローのテラスにもデッキチェアはありますが、ビーチ沿いにも別にデッキチェアが用意されているので、寝る場所を選ばないといった感じです。

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ハンモック
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ビーチにもデッキチェアが用意されています

午後のダイビングでは、深場に大物がいたら追いたいと伝えておいたところ、ガイドは最初から40mぐらいまで潜っていってしまいました。どうもうまく話が伝わらなかったみたいで...あくまでも大物がいたらの話で、最初から深くいったらすぐにDECOになってしまいます。私達は15mぐらいでとどめておきました。ランギロアは透明度がとてもいいので、離れていてもガイドはよく見えます。

しばらく移動したところで、イルカがいました。追ってみましたが、やっぱり逃げてしまいます。あきらめて追うのをやめると、こちらに向かって泳いできてくれました。ためしにドルフィンキックをしながら並走してみると、子イルカが一緒に泳いでくれました。一緒に泳げたのは一瞬でしたが、なんか感動しますね。イルカそのものは、世界中で見られるので珍しくはないのですが、ダイビング中に一緒に遊べるのはランギロアぐらいなのではないでしょうか?以前に、パラオのドルフィン・パシフィックでダイビングでイルカと遊んだことがありますが、ランギロアの方が感動は大きかったです。野性のイルカだと、遊んでくれるかどうかはイルカしだいになってしまいまし、遊んでくれても一瞬ぐらいですが、それだけに遊んでくれたときには感動しますね。透明度もランギロアは断然いいですし。

パスの入り口付近で底の方に魚の群れがいたので、潜ってみましたがホウセキキントキの群れでした。無理して40mまで潜る必要はありませんでしたね。

NIKONOS-V 20mm
ツマジロが真横を通過
NIKONOS-V 20mm
ツマジロに体を摺り寄せるツムブリ
NIKONOS-V 20mm
イルカ
shop
桟橋から少し道を戻ったところにある店です

ダイビング後、少し休んだところで買出しに行くことにしました。ランギロアに来てすぐに買った飲み物やお菓子もなくなってきています。ティプタパスの桟橋までは、直線距離ならビーチ沿いを歩くよりも、さらに速く行けそうです。というわけで、ホテルのカヤックを借りていくことにしました。カヤックには、ほとんど乗ったことがなかったので、なかなかまっすぐに進みませんでしたが、それでも10分ぐらいで桟橋に到着しました。ビーチ沿いを歩くと20分ぐらい(途中で民家の庭を通らないといけない)なので、断然速いですね。桟橋付近にカヤックを置いて、少し道を歩いて店まで行きました。盗まれるといけないので、オールと救命胴衣を持っていたので、変な人と思われたかも?

※ おそらく本当はカヤックでここまで来てはいけないのかもしれません。

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